仕事に怒りを持ちこまなくなった。

【連続投稿539日目】

 

私はいつからか、仕事に感情をこめなくなりました。と言うと語弊がありますが、正確に言うと、怒りの感情を表に出さなくなりました。

その分、楽しいことに全力投球しています。

 

熱い思いがなくなったわけではありません。それはそれで内に秘めるとしても、やりたくないのにやらざるを得ない仕事でも、感情を抑えて仕事するようになりました。

 

きっと、ひとつの柱にしがみついていないからだと思います。どうしてもいやだったら他の柱に移ればいい。そう割り切れるようになったからでしょう。

 

やりたいこと、やって自分もワクワクしそうなことはもちろんしっかりと対応します。

やらざるを得ないことに対して、一定の距離感を保つことができるようになったのも、サードプレイスや、パラレルキャリアを実践しているからだと感じています。

 

ただ、怒りの感情を表に出さない側面も、自分を形作るひとつの要素です。それはそれで大事にすべきものです。客観的に上から俯瞰して自分の要素を観ているような気持になりますね。

 

 

CSを改めて意識してみましょう

【連続投稿538日目】

 

CS。顧客満足度。人口に膾炙したことばですね。
よく勘違いされていますが、CSは、お客様と接している職種だけに適用される言葉ではないということ。

 

生産現場の改善では、「後工程はお客様」という言葉があります。 後工程をお客様だと思い、品質の良い製品を自分の工程でしっかりと作って、次にお渡しする考えです。

 

この考え方、以前から好きです。たとえ直接のお客様と接していない間接部門や他部門へ仕事を渡す際に、出来の良いものを相手に渡すのは最低限意識すべきこと。相手の立場に立って見やすい資料、わかりやすい仕事、判断しやすい報連相

 

つまり、CSなんです。相手が社内の人だからCSは関係ない、と いうことでは全くない。

相手の立場を考えない仕事をすると、相手の時間を奪うことになります。有限の資産である時間。少しでも
仕事を効率化させてお互いの時間を生み出そうとするために、CSの考え方を改めて意識してみましょう。

 

勉強になりました、参考になりました。は嬉しくない言葉。

【連続投稿537日目】

 

仕事で人材育成に体半分浸かっていますが、いつも思うことがあります。

 

教育を企画、主宰した後のアンケートで、必ずと言っていいほど「勉強になりました」「参考になりました」と回答する方が非常に多い点。

当然企画する段階で、学んだことを日常業務に生かしてもらい、アウトプットの量や質が高まることを期待しています。

勉強になりました、参考になりました、というアンケートしか返ってこない場合は、その教育は失敗だった、と思っています。定着させるためにもっと仕掛けが必要だったのではないか。運営方法をもっとこうすれば良かったのではないか。講師ともっと密にやり取りして講座中の軌道修正なども相談すべきだったのでは。などなど考えたらきりがありません。

もちろん、不測の事態に備えた対応や、通り一辺倒の感想が出ない仕掛けも考えて実行はします。

 

それでも出てくる「勉強になりました」「参考になりました」・・・

 

なんでもそうですが、インプットしたならアウトプットしてはじめて自分のモノになります。アウトプットしてはじめてその教育を受講したと言えると、常日頃考えています。

 

受講者全員がこうした気持ちで臨んでくれればよいのですが、学んだことを本当に有効活用しようと考えている人は、受講者の2割程度ではないでしょうか。

 

その2割にターゲットを絞って教育するのか、まんべんなく底上げするために広く対象を募るのか。ここは教育内容によると思っています。

 

いずれにしても、アウトプットなき教育は、受講しないのと一緒だと思って、自らの戒めにしています。

行動だけじゃない5つの「こうどう」

【連続投稿536日目】

 

「こうどう」の5つのパターンがあるそうです。

 

「抗動」。

つまり抵抗すること。新しいことをやろうとするとき抵 抗勢力って必ずいますよね。抵抗するために動くことを言います。

 

「口動」。

読んで字のごとく、まずは口が先に動くことです。何かやろうとしても体ではなく口が動く状態。抵抗するほどではないけど、評論してい る状態とも言えるでしょう。


「考動」。

考えること。もしかしたらうまくいくかもしれないな。 どうしたらうまくできるかな。いや待てよ、本当にうまくいくのか。失敗した らどうしよう・・・
頭の中で天使と悪魔が戦っている状態です。

 

「行動」。

実際に動くこと。行動することで考えていたことの成功失敗が分かるようになります。仮設が検証されます。成功すればさ らに良くするためにはどうしたらよいか。

失敗したら、どうして失敗したか、次成功するためにはどうしたらよいか。こうしたことが頭の中から表出
されます。


「幸動」。

しあわせになること。行動することで新しい気付きが得 られる。新しい自分に出会える。
周りに喜ばれる。こうした嬉しい変化を感じ取ることで、気持ちが豊かになる。これを幸せと呼ばずになんと呼びましょうか。


言葉遊びかもしれませんが、核心はついていると思います。幸せに なる「幸動」を心掛けて目指していきたいものです。

教科書を、相手が実行できる内容に翻訳する力

【連続投稿535日目】

 

ある経営者が言いました。「ほかのところからいろいろ提案を受けるんだけど、とてもとてもやりきれない話ばかり。提案してくれるのはうれしいけど、実態に合わないものばかりなんですよ」

 

その提案内容がどういったものかは、あえて聞きませんでしたが、「提案」としての内容であれば、悪くはない、教科書通りの提案なんだろうと思います。

 

提案、ここでは計画に置き換えてもよいでしょう。どんなに素晴らしい内容でも、実行されないと机上の空論で終わってしまいます。

実行してもらって初めてその提案の価値が高まります。そのためにも教科書のセオリーなど関係なく、相手の立場や置かれている状況に応じて内容をアレンジすることが必要だと思います。どんな些細なことでも構いません。行動に移してもらうこと。そして効果を感じてもらうこと。これに尽きます。

 

ある人が、「中小企業の刺激になるように、大企業の導入事例を入れたい」と言ってきた人がいました。

こうした提案程ナンセンスなものはありません。おそらくありたい姿として将来像を示すために大企業の導入事例を示そうとしたのでしょう。しかし、それを聞かされた中小企業の社長は、どんな思いになるでしょうか。「どうせそれは大企業だからできるんだよね」「うちはそこまでお金ないし、そこまでのスペックも必要ないし」と思われるのが関の山です。刺激にすらなりません。

 

何度でも繰り返します。

教科書で学ぶことは、あくまでも机上の理論です。それを翻訳せずに、そのままお伝えしても刺さりもしません。相手の立場に合わせてアレンジする力、これもコンサルの力量だと考えています。

 

 

答えがない時代、先が読めない時代というけれど。対処法はちゃんとあります。

【連続投稿534日目】

 

正解のない時代でよく使われる「VUCA」じつは最近出始めた言葉ではありません。もとは90年代にはアメリカ軍で使われた軍事用語だったそうです。2010年代に入り経営用語に転じていったこの考え方。特に最近はコロナ禍で頻繁に耳にするようになりました。
 
 
こうした時代、正解がない状況で、いかに仕事を進めていくかは多くのビジネスマンが課題と感じていることだと思います。
 
8年ほど前に、あるコンサルタントが言いました。「仕事とは自分で選択肢を作って、自分なりにそこから選ぶことだ」と教わりました。基本的な考え方に異論はありません。
わたしなら、さらにこう説明します。
 
「自分で問いをたてて、答えを見つける。その答えが正しいかどうかはわからない。その答えが正しいかどうか確かめるためには、行動して検証するしかない。
誰よりも早く行動して、自分が答えだと思うことを実践する。そうすればそれがディファクトとなり、誰もが認める答えとなる。」
 
答えがない時代、ますます行動の重要性が高まります。失敗してもいい。なぜなら答えがないから。コロナがその状況を加速させました。ただ、加速させただけであり、答えのない時代は、今に始まったことではありません。
 
社会人になってから身につけるのではなく、本来なら小学校から仮説検証型の思考法を身につけたほうが良いと思っています。昔と違って、様々な情報に触れる機会が多い10代、時代の変化を大人以上に感じています。大人が敷いたレールを歩いていればよい時代ではありません。

自己受容と自己肯定 嫌われる勇気より。

【連続投稿533日目】

 

 

若松英輔氏の著書「弱さのちから」にも書かれていましたが、自分の弱さと向き合える人が本当に強い人だと思っています。

久々に「嫌われる勇気」を手に取り、何気なくページをめくっていたら、自己肯定と自己受容の話が出てきました。しっかりと線を引いているのですが、今までアウトプットしていなかったため記憶の片隅に追いやられていました。

自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」「わたしは強い」と、自らに暗示をかけること。これは優越コンプレックスにも結び付く発想であり、自らに嘘をつく生き方であるとも言えます。

 

自己受容とは、仮にできないのだとしたら、「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。自らに嘘をつくのではありません。(P227)

 

テストで60点だったときに、こんかいはたまたま運が悪かっただけ、本当の自分は100点取れる。と思うのが自己肯定。60点という事実を受け入れ、100点に近づくためにはどうしたらよいか、を考えるのが自己受容。

 

自己受容したほうが生きやすいですよね。自分に嘘をついて生きることほど、生きづらいものはありません。

 

そこで必要になるのが「勇気」なんですね。

弱い自分も受け止める勇気。

 

自己受容、できていますか。