発信することを怖がらない。

【連続投稿1410日目】

 

言葉は、一方向から見た視点を定義していることが多いと感じています。

例えば「売上が減少している」。これは売り手の視点ですよね。買い手の視点からは「買いたいものがなくなっている」となるかもしれません。あるいは「もっと近いところにお店ができた」かもしれません。

 

様々な人が、それぞれの視点で見たことを総合して全体像を作り上げる考え方があります。大事なのは視点が多様かどうか。同じような考えを持った人が全体像を作り上げても、それは全体の中のごく一部にすぎません。

 

言葉も同じです。一方向の意味しか持たない言葉に囚われて、それはダメだ、ムリに決まっていると主張しているだけでは物事は進みません。

 

自分自身が、言葉に囚われて思考かが固まっていないか試す方法。それは発信してみることです。自分はこう考えているけど皆さんはどうですか。と。間違いを指摘してくれる人もいるでしょうし、同感してくれる人もいるでしょう。反対意見のなかにこそ自分の考えを見直すチャンスだと思えばよいのです。

 

ぜひ発信を怖がらずに。

育休中のリスキリングについて

【連続投稿1409日目】

 

ネット上では、国会で岸田首相が育休中のリスキリング発言に対して、不満の声で炎上しています。元は自民党参議院議員からの質問に対する答弁でした。

news.yahoo.co.jp

 

リスキリングそのものに対しては、全く否定しません。それを育児休暇中に行うことがどれだけ可能なのか。質問した議員、答弁案を作成した官僚、首相とも当事者意識が欠落していると思えて悲しくなります。

 

そもそも「育児」は休暇ではありません。会社での「仕事」は休むかもしれませんが、それ以上に社会の宝であり、将来を担う人材を育てる大事な仕事です。育児休暇という言葉から、長期バカンスのように感じている、誤解している人がいるとしたら大きな間違いです。

もちろん、その間に新たな資格や学び直しができる人もいるでしょう。しかしそうでない人も圧倒的にいるわけで。

 

「休暇」なんだから時間があるから学び直ししてね、という論調にならないことを祈っています。

どうせ無理、と言われても気にしないで

【連続投稿1408日目】

 

何かやりたいことがあって、それはかなりハードルが高いとしましょう。「そんなのは現実的にはムリだ」と人が言ったら、皆さんはなんて答えるでしょうか。

 

吉田松陰は「ムリではなく、実現していないだけだ」と答えるだろうと言っていたようです。

この言葉を聞いた時に、植松努さんを思い出しました。植松電機の社長で情報発信や著書、ted、講演を通して「社会からどうせ無理をなくす」活動を推進しています。

ja.wikipedia.org

 

北海道の中小企業がロケット開発、打ち上げを行う過程で、様々な人から「できるわけがない」と言われながらも、小さいころの夢を、見事に実現させました。その経験を踏まえた話や著書は、心の琴線に触れるものがあります。

 

もちろん、思うだけでは実現しません。思ったからにはそれを実現させるための行動が必要となります。ひとりではできないですから周りを巻き込んで、応援してくれる人を獲得することも大事です。

 

その中心にあるのは、shy。なぜそれをやりたいのか。このWhyがないと人はついてきませんし、説得することもできません。逆に言えば、Whyがしっかりしていれば、少々風当たりがきつくても突破できるものです。

 

Whyから始めてみましょう。

忠誠を誓うのと見返りを求めないのは違う

【連続投稿1407日目】

 

見返りを求めずに、ただ相手のために行動すること。時間はかかるけど信頼を得るにはそれが一番の方法。

宗教じみているかもしれませんが、Give&Takeではなく、Give&Giveのマインドなんですよね。これって、仕事にも通じますよね。相手のことを考えて仕事をする。相手がなりたい姿になってもらうために自分のサービスを提供する。これは通常の営業活動ともいえます。

 

相手に尽くす、とも言えますが、忠誠を誓う、のとはちょっと違います。忠誠を尽くすとなると、組織内でイエスマンになってしまいそう。同調すればよいのではなにです。

相手のためにならないなら、行動しない。相手のためになることだけを提供する。

 

この判断基準は難しいんですけど。どう判断するか。その答えは相手と話しあうことです。雑談でもいい。そこから新しいアイデアが生まれることもあります。それを実現するために自分ができることを提供する。

その積み重ねが大事なんだと思っています。

リーダーの役割 

【連続投稿1406日目】

 

リーダーに向かって「みんなと一緒に手を汚してほしい」「現場に細かく指示を出してほしい」「もっと現場にも目を向けてほしい」と愚痴をこぼすことがあります。

 

一方で、リーダーはリーダーにしかできない仕事があります。リーダーは作業をしてはいけません。リーダーがやるのは、方向性を描き、示すこと。それに向かってリソースを配分すること。そして決断することです。

稲盛和夫は車座になって社員とお酒を酌み交わしながら自分自身の理念を自分の言葉で伝えて回りました。

 

リーダーが見ている景色と、その下の人が見ている景色では全く違います。

引退した大相撲の白鵬が、以前あるインタビューで言っていました。

横綱大関は番付では一つしか違わないのに、負っている責任は富士山の頂上とふもとくらい違った」。

 

リーダーが批判されることは当然です。見ている景色が違うんですから。でもそんなことをいちいち気にしていたら、何も動かすことができません。

リーダーとして何をやりたいですか?それは周りにどういった価値を提供しますかそのために、自分にしかできないことは何ですか?

 

吉田松陰の言葉から雑感

【連続投稿1405日目】

 

「大事なことはなにをどう手に入れるかではなく、どんな気持ちを感じたいかです」

(「覚悟の磨き方」池田貴将著 2013年)。

「例え豪邸に住んだとしてもその人の気持ちがすさんでいるなら、それは貧しい人生。」と続きます。

 

豊かか貧しいかの判断基準を、物に求めるか、心に求めるかでこの考えに対する賛否が分かれるでしょう。どちらがいいかを押し付けるつもりはありません。

 

この「どんな気持ちを感じたいか」はコーチングセッション中、クライアントに聴くようにしています。気持ちが高まるか、そうでないかでその後の行動に変化があるからです。自発的に動けるかどうかは気持ち次第と言っても良いでしょう。

 

豪邸に住むことで、何を得られますか。そこに住んでいる気持ちは?

こうした質問(もちろんこれだけではありません)をすることで内面に迫っていきます。

 

物があふれている今よりも、吉田松陰のような考えをもってその影響を受けて生活していた幕末の人たちのほうが幸せを感じてしまうのは、やはりものだけでは得られない心の豊かさが、今よりもあったからなんだろうなと感じてしまいます。

 

素敵な経営者さんの言葉

【連続投稿1404日目】

昨日、ある経営者がいいました。

 

「勉強が大好き」「常に変化が求められる。終わりがない。日々楽 しさしかない。」

 

その向上心に頭が下がります。常に新しい技術、知識を習得し、実践していく。
それでも完成したものを見たときに、「もっとこうすればよかった 。」と感じることばかりだそうです。
「次は対策を立ててしっかりとやっていこう」と。そうしていると気づいたらお客様からの信頼が得られている。仕事が増えている。それに応えようとしてさらに技術を高めていく努力をする。

 

いいスパイラルが周っていますよね。

 

らせん階段は、上から見たら同じところをぐるぐる回っているだけですが、横から見たら上に向かっています。


それと同じ。常に向上心があり、次は、次は、と改善し続けていれば、同じような仕事が来た時には、以前と全く違う次元の成果を出せるようになっている。

 

これも含めて「勉強」なんですね。

 

素敵な経営者さんにお会いできて、パワーをもらいました。