【連続投稿60日目】
「ファンタジーとは現実から逃避したり、 おとぎの国で空想的な冒険をすることではありません。ファンタジーによって、私たちはまだ言えない、 将来起こる物事を眼前に思い浮かべることができるのです」
代表作「モモ」で知られる、ミヒャエル・エンデの言葉です。
昨日の読書会ではエンデが根源的にお金を問う本「エンデの遺言」が課題図書でした。
ファンタジー小説だと思われた「モモ」に、 エンデはお金への問題意識、「時間とともに価値が減る」 という自由貨幣理論を盛り込んでいたこと。
貨幣とは負債の一部と捉える「信用貨幣論」。 貨幣の起源は物々交換ではなく借用証書であり、信用が根本にある。
信用に価値がある。 これは人と人とのコミュニケーションでも同じではないか。
お金を必要としない信用経済とは、どのような状態か。
「自明のことを自明にしない」 この哲学的な問いかけがファンタジーを読むときの姿勢として大切ではないか。
様々な議論をさせていただきました。
エンデとお金。 意義な結びつきに新たな発見を見つけた時間でした。