思い込みを捨ててデータで世界を見る

 

【連続投稿70日目】

 

質問です。

現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?

A 20%

B 40%

C 60%

 

 

 

正解はC 60%です。

 

ちなみに、日本での正解率は7%、一番高いスウェーデンでも11%!

ご存じの方も多いと思いますが、引用元は「FACTFULNES」(2019年 日経BP)です。

古いデータによる思い込み、偏った情報による間違った解釈を排除し、事実に基づいて世界を見ることの大切さを訴えています。

 

例えば「分断本能」。

先進国、発展途上国という二項対立的な考えは1965年のデータでは確かにそうでした。

しかし2017年のデータによれば、世界の人口の85%は先進国で生活しており、途上国は全人口の6%、13ヵ国のみとなっています。その他は中間層に位置しているのです。

 

こうした分断本能を抑えるためには、全体像をとらえて、大半の人がどこに位置するか探そう、と本書で提唱しています。

 

当たり前の対策だと思われるかもしれません。

それ以前に、自分が当たり前だと思っている「一般常識」が本当に正しい姿なのかを疑ってみる必要があります。

 

ちなみに上の質問ですが、もちろん私も間違えました。A 20%と回答しました。

それだけバイアスがかかっていたということです。

それを気づかせてくれる、良書です。