ファクトリエから学ぶ、社会課題の解決法

【連続投稿71日目】

 

テレビ東京カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」など各種メディアでも話題の”メイドインジャパン”専門ファッションブランド「ファクトリエ」。

創業メンバーのおひとり、小林正樹様の講演に参加してきました。

 

日本では年間35億着供給されるが6割が廃棄されており、北米では5兆円の洋服が未使用で廃棄されているとのことです。

また、アパレル業界は地球を汚している業界第2位として、国連から警告されています。

 

その中で小林様の次の言葉が刺さりました。

「環境問題に取り組むことは正しいとはわかっている。でもなかなか一歩踏み出せない。正しさを押し付けられても本気になれない。楽しみながらやらないとお客様、従業員はついてこない。」

「誠実、挑戦、楽しむことがチーム作りには大切だ。」

 

環境問題に対する取り組みは様々ですが、楽しみというよりは義務感でやっている傾向が少なからずあるように思います。

誠実に、いろいろなことに挑戦しよう。だけどすべてのプロセスを楽しもう。

楽しまないと、長続きしないよ、というメッセージが非常に腑に落ちました。

 

ファクトリエは、消費、消耗文化を変えて愛着を持って長く使う「愛着の経済圏」を目指しています。

SDGsと経営が見事に直結している事例です。しかし、この講演でSDGsの言葉というのはほとんど聞かれませんでした。

 

SDGsを推進していく上で、これは実は大切なことではないでしょうか。というよりもSDGsのゴールとして区切られている2030年以降の、企業のあるべき姿をすでに実践しているのではないか、そんなことを感じました。

 

全てにおいて、楽しむこと。改めて噛み締めました時間でした。