【連続投稿267日目】
今年読んだ本で、印象深かった10冊を選んでみました。まずは小説編5冊をでご紹介します。
今年になって初めて読んだ作家のひとり、湊かなえの代表作。引き込まれました。最後のシーンは、こういう終わり方があるんだ、と衝撃を覚えました。
今年初挑戦した作家、二人目は恩田陸。「図書室の海」「6番目の小夜子」「夜のピクニック」「木洩れ日に泳ぐ魚」と続けて読みました。音楽の解釈や旋律を文字でここまで表現するなんて。本当に音楽が聞こえてくる感覚に陥りました。分厚さを全く感じさせない。
「半落ち」以来の横山作品。警察物の中でも秀逸。様々な伏線が終盤一気に収束されていく展開は、ページをめくるスピードも比例して加速していきました。
「モモ」ミヒャイル・エンデ 2005年 岩波書店
言わずと知れた世界の名作。読書会の課題図書として読みました。子供向けとはいえ、大人でも、いや大人だからこそ読むべき本。時間についてじっくり考えることができます。
最後は、今年初物作家で締めます。現役精神科医だからこそ描ける患者のリアルな日常と心理描写。知り合いの介護士が、「忖度して疲弊しているサラリーマンよりも、彼らのほうがストレートで人間らしい」、といった言葉を常に思い出しながら読んだ作品。
明日はビジネス書編です。