多様性とは無知を減らすこと

【連続投稿288日目】

 

「多様性っていいことなんでしょ?学校でそう教わったけど?」
「うん」
「じゃあ、どうして多様性があるとややこしくなるの?」
「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ。」
「楽じゃないものがどうしていいの?」
「楽ばっかりしていると、無知になるから。
多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う。」
 
ブレイディみかこ著「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」から、母と息子の会話を引用しました。
 
今年1冊目の読書にこの本を選んだのには理由があります。昨年のレビューや今年やりたいことを考えると、多様性ということばにどうしても行きついてしまいます。そこで昨年話題となったこの本を読んでみようと思ったからです。
 
無知にならないため、無知を減らすために、多様性が必要なんだと、息子に説きます。
同じような考えの人と一緒にいるとそれは楽しいし、楽(らく)でしょう。しかしそこには刺激がない。人脈、知識、知恵などの発展はない。成長はそこで止まってしまいます。それは無知そのもの。様々な人や物事に直面すると、ややこしいし、めんどうだけど、それでも無知よりはまし。
 
無知を減らす。 
 
新年早々深い言葉に出会いました。