千三つ(せんみつ)から考える新商品、新規事業成功とPDCA

【連続投稿352日目】

 

「千三つ」。

もともとは、1000回に3回しか本当のことを言わない人のこと。江戸時代ではうそつきの俗語。なかなか話がまとまらないことから、土地・家屋の売買をあっせんすること。

 

転じてビジネスの世界では、新商品開発・新規事業の成功確率は「千三つ」つまり0.3%程度。という方もいます。

 

実際の成功確率がここまで小さいかは不明ですが、だいじなのは、分母が小さいと成功する可能性が低いこと。成功するために数を打つ必要があることです。アイデアなら1000個出すこと。1000個出すまで何もしないのではなく、ある程度はプランを立てながらも即実行して結果をすぐに出す。軌道修正してまたすぐに実行する。この繰り返しを行うこと。ビジネスプランであれば、ある程度のベースができたら様々なシーンで実践していくこと。

 

以前30人近い研究者に、PDCAで一番大切なことは何か、質問しました。ほとんどの人がP、つまりプランが大切だと挙手しました。計画が大事なのはわかります。しかし本当に大切なことは、D、実行することです。行動しないことには計画の妥当性が検証できません。検証できなければ軌道修正もできません。次の行動につながりません。

 

行動してもなお千三つなのです。いわんや行動しなければ、ですね。