生き方トランスフォーメーションの時代 森本千賀子さんの座談会より

【連続投稿443日目】

 

「デジタルトランスフォーメーションも必要だが、これからは生き方トランスフォーメーション。」

 

明るく笑顔で断言したのは、元リクルートで入社1年目に営業成績1位を獲得し全社MVP受賞。その後も常にトップを走り社内での受賞歴は30回を超える伝説の人。

 

森本千賀子さん。あだなは「もりち」さん。

 

クローズドな座談会に参加させていただきました。

 

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滋賀県の高校から上京する際のエピソード(とてもここでは書けません)から始まりました。

入社式では、新入社員代表で挨拶をすることに。母親から常に1番になるように、目立つように言われて育ったもりちさん。当日も黄色いスーツを着て出社。そして宣言します。「新入社員の中で1番になるのは当たり前。皆さんの中で1番になります」

 

ある意味全従業員を前に宣戦布告したわけです。人に話したら実行しなければいけなくなる。だから思ったらいつも宣言しているもりちさん。

そして、しっかりと結果を出して見事に1位になります。

 

数々のトップセールス記録を打ち立てたもりちさん。

家族や子供と過ごす時間も犠牲にして仕事に邁進していた矢先、新型コロナウイルス感染拡大。人と会うことに価値を見出していた仕事スタイルが、一切できなくなっていきます。

緊急事態宣言が出された夜は、不安で眠れなかったそうです。

 

しかし、そこはもりちさん。柔軟性はあるほうだとお話しされていた通り、与えられた環境の中で何ができるか考え、出した答えが、「リモートワークの鬼になろう」なんと、ひと月で150件のオンライン面談を実施したそうです。

 

憂いても何も変わらない。自分自身をパラダイムシフトした。と明るく、さりげなく発していました。その裏に隠れている苦労などかいま見せずに。だけど実績があるからこそ、発する言葉に重みが感じられました。

 

「これだけ価値観が変わった。もう元には戻らない。働き方が変わっていく中で、この変化についていけない経営者や企業にいては、ダメ。」

と、既存の発想を捨てきれない人たちを一刀両断。

その次に発せられたのが冒頭の言葉でした。

 

「在宅勤務していると、子供と接する時間がかなり増えた。生活スタイルが一変した。生き方が変わったんです」

「ようやく日本も、真の豊かさを求める時代が来た。それに順応していけばいい」

 

生き方トランスフォーメーションには、こうした思いが込められています。