因数分解は社会課題を解決するための考え方です。出口治明さんの発言から。

【連続投稿464日目】

 

「美味しいごはんを因数分解すると、食材と料理方法に分けられます」

 

最近、出口治明さんから聞いた言葉です。数字、ファクト、ロジックで語らないと価値がない、と常日頃仰っているだけに、美味しいごはんと因数分解を同じ文脈で語っているのを聞いて、ニヤついてしまいました。

 

数学、因数分解微分積分などは生活するうえで何の役に立つのか、と疑問に思った人は多いのではないでしょうか。私も中学、高校で学んでいた時に感じたものです。

 

ただ、因数分解については本当に役立っています。

 

例えば、売上向上するための対策立案でよく使われるのが売上要素の分解。

売上=客単価×来店客数になりますよね。

客単価は購入回数と一回当たりの購入点数に分解できます。

来店客数は、既存顧客、新規顧客に分解されます。

 

まさに因数分解ですよね。だけどわざわざ「売上を因数分解してみましょう」とは言いません。それだけ要素を分解することが身についているからだと思われます。

そこをあえて「因数分解すると・・・」とおっしゃった出口さん。数字を大切にする姿勢が良くにじみ出ていますね。

 

ある一つの事象の解決策を考える際には、構成要素に分解しないと問題点が見えてきません。因数分解は社会で直面する様々な課題を解決するために、非常に役に立つ考え方なんですね。

 

もちろん微分積分もこれがないと日常生活は送れないほどなのですが。これについては触れません。というよりも触れるほどの理解もできていませんので。