恩送りから学ぶ感謝の気持ちと心の温かさ

【連続投稿485日目】

 

恩送り。聞きなれない言葉かもしれません。

 

月末生活に困っていたところ、ある人から夕ご飯をごちそうになりました。別の月に、今度はその人が困っていたので、この前のお礼もかねてごちそうさせていただきました。

これが、恩返しですよね。人から受けた恩に報いることです。

 

では、「恩送り」とはなんでしょうか?

 

ある人から受けた恩を、直接その人にお返しするのではなく、別の誰かに渡すことです。受け取った人はまた別の誰かに恩を渡していく。そうすることで社会全体が感謝の気持ちに溢れる、という考え方です。

 

例えば、阪神大震災で被災した方が、東日本大震災の時に復旧活動でボランティア参加しました。熊本地震の際には、今度は東日本大震災で被災した方が応援に駆け付けました。これが恩送りです。

 

茶店や飲食店でこうした仕組みを導入すると例えばこうなります。

 

Aさんがあるお店の飲食券を購入する。全く知らないBさんがその券を使ってコーヒーなり、ハンバーガーなりを食べる。BさんはAさんのチケットを使うので無料で食べることができる。

Bさんがお金に余裕がある時は、そのお店で飲食券を購入する。今度はCさんがやってきて、Bさんが購入した券で食事をする。

 

「自分ではなく、次の誰かのために支払う」。

 

これを、地域単位で広めるとギフト経済圏という新たな経済圏が誕生しそうですね。

誰が払ってくれたのかわからない。だからこそ、その地域の人に感謝の気持ちがわいてきます。

贈る体験をすると、心のコップは幸せに満たされ、無理なく他の人に優しさを贈ることができるようになっていきます。

 

地域に住んでいる人すべてに感謝できる、そんな街に住んでみたいと思いませんか。