ニーチェ、ニヒリズム。答えのない世界は自分にとっての正解を見つける。

【連続投稿509日目】

 

ニヒリズム

 

今生きている世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような心理、本質的な価値などがないと考える。

 

ニーチェによれば、ニヒリズムは以下の行動を取るようです(Wikipedia)。

1.何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度(弱さのニヒリズム、消極的・受動的ニヒリズム)。

 

2.すべてが無価値・偽り・仮象ということを前向きに考える生き方。つまり、自ら積極的に「仮象」を生み出し、一瞬一瞬を一所懸命生きるという態度(強さのニヒリズム、積極的・能動的ニヒリズム)。

 

 簡単に言うと(誤解を恐れずに言うと)、どうせ正解なんてないんだから、考えたって無駄。やればいいんでしょやれば。どうせ投票に行ったってなにも変わらないんだから。どうせ何を言っても上司は部下の意見なんて耳を貸さないんだから、言われたことだけやっとこう。

 

こうした退廃的な感情なんでしょうね。

 

ちなみにニーチェは、ニヒリズムを乗り越えるために「ニヒリズムを徹底する」ことを主張しました。どうせ絶対的な正解なんかないんだ。だから正解を探すのはやめよう。自分にとっての正解を探せばそれでよい。そう主張したそうです。

 

「絶対的な正解ではなく、自分にとっての正解を見つける。」

 

VUCA時代において、過去の正解は絶対的なモノではなくなりました。今後通用するかわからない、過去の正解を追い求めるのではなく、自分にとっての正解を見つけていくことに注力したほうが、これからの時代主流になってくるでしょう。