【連続投稿526日目】
正解のない問いに「答え」を出す。
「勉強するのは何のため?」(苫野一徳 2013年 日本評論社)。ある意味永遠のテーマでもあるなぜ勉強するのか、について著者なりの解を示しています。
絶対的な正解ではなく、自分にとっての「正解」を見つけること。
自由になること。できるだけ納得して、さらにできるなら満足して、生きたいように生きられるという実感。
お互いがお互いに、相手が自由な存在であることを、まずはいったん認め合うこと。
答えのない時代に生きる我々にとって、示唆に富む内容です。
自分にとっての正解を見つけるために、思考のワナから抜け出すことが大切だと著者は主張します。それは「一般化」。このブログでもよく書いていますが、二項対立もその一つです。二項対立の議論でどちらに正解があるか、ではなく第3の道やその両方を満足させる解を模索することが必要だと思っています。
一般化の問いに縛られず、問いを解釈しなおしそこに自分なりの「答え」を見出すこと。それができるようになるために学ぶ。
素敵な一冊です。