勉強になりました、参考になりました。は嬉しくない言葉。

【連続投稿537日目】

 

仕事で人材育成に体半分浸かっていますが、いつも思うことがあります。

 

教育を企画、主宰した後のアンケートで、必ずと言っていいほど「勉強になりました」「参考になりました」と回答する方が非常に多い点。

当然企画する段階で、学んだことを日常業務に生かしてもらい、アウトプットの量や質が高まることを期待しています。

勉強になりました、参考になりました、というアンケートしか返ってこない場合は、その教育は失敗だった、と思っています。定着させるためにもっと仕掛けが必要だったのではないか。運営方法をもっとこうすれば良かったのではないか。講師ともっと密にやり取りして講座中の軌道修正なども相談すべきだったのでは。などなど考えたらきりがありません。

もちろん、不測の事態に備えた対応や、通り一辺倒の感想が出ない仕掛けも考えて実行はします。

 

それでも出てくる「勉強になりました」「参考になりました」・・・

 

なんでもそうですが、インプットしたならアウトプットしてはじめて自分のモノになります。アウトプットしてはじめてその教育を受講したと言えると、常日頃考えています。

 

受講者全員がこうした気持ちで臨んでくれればよいのですが、学んだことを本当に有効活用しようと考えている人は、受講者の2割程度ではないでしょうか。

 

その2割にターゲットを絞って教育するのか、まんべんなく底上げするために広く対象を募るのか。ここは教育内容によると思っています。

 

いずれにしても、アウトプットなき教育は、受講しないのと一緒だと思って、自らの戒めにしています。