ドラッカーの「明日を支配するもの」が予言していたパラレルキャリア

【連続投稿614日目】

 

人生100年時代を見通し、副業やパラレルキャリアなどのライフスタイルが最近になって、人口に膾炙し始めたと思われている方も多いのではないでしょうか。しかしこの考え方、21年前すでに提唱していた方がいます。

 

1999年に初版が発行されたドラッカーの「明日を支配するもの」。

 

この中でドラッカーは、歴史上はじめて「人間のほうが組織よりも長命になった」と断言しています。そこで第2の人生をどうするか。3つ提言しています。

 

・文字通り第2の人生として、職業を変えずに転職する。

・パラレルキャリア(第二の仕事)すなわちもう一つの世界を持つ。

ソーシャルアントレプレナーとして、非営利の仕事を始める。

 

パラレルキャリアでは、パートタイム、コンサル、非営利組織で働くことが紹介されています。

 

しかしいずれも、条件を付けています。それは本格的に踏み入るはるか前から、助走を必要としている点です。

 

人生100年時代、大きく3つにフェーズを分けるとすると、第1の人生から第2の人生に差し掛かる40代は、助走期間。今の時期、様々な人と出会い、多様な価値観に触れて外の世界を知る。そして第2の人生に向けて準備をする。

 

21世紀の生き方として99年に提唱したドラッカー。ようやく21年経って時代が追い付いてきた感があります。

 

皆さんは、次の人生ステージに向けて、どのような準備をしていますか?