こんな破天荒な母親の人生、尊敬します

【連続投稿684日目】

 

これって、NHKの朝ドラになりそう。

 

読後の感想です。あまりにも破天荒すぎて、どこまでが本当で、どこからが創作なのかと思ってしまいました。いや全て事実なんでしょうけども。

ただし、この立場になるのは、自分は嫌だ。と純粋に感じたのが正直なところです。

 

ヴィオラ母さん」(ヤマザキマリ 文藝春秋 2019年)

ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ | ヤマザキマリ |本 | 通販 | Amazon

 

テルマエ・ロマエ」で有名な漫画家のヤマザキマリさんが、母親の「リョウコさん」を描いた本です

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) | ヤマザキマリ |本 | 通販 | Amazon

 

ヴィオラ奏者のお母さま。自分が本当にやりたいことをやるために北海道に移住します。時は1960年。まだ女性が男性に交じって仕事をする時代ではなかった頃。

北海道で出会った人と結婚するも早くに先立たれ、ヤマザキマリとその妹を育てるシングルマザーに。

自分が選んだ仕事に誇りを持ち、仕事にも育児にも全力で取り組むリョウコさん。

ヤマザキマリの担任がリョウコさんに宛てた手紙がその生き方を物語っています。

「この社会で活き活きと生きること。たとえいつも一緒にいられなくても、一生懸命に働き、満足していること。それを知ってもらうことも、素晴らしい母親のあり方です」

 

やりたいことを仕事にして、子供に犠牲を強いながらも、不器用ながら最高に愛情を注ぐ。

ヤマザキマリが突然、イタリアから結婚もせず、子供を産んで連れて帰ってきた時「孫の代まで私の責任だ」といって世話をする。このエピソードだけでもどれだけの大人物かがわかりますね。

 

生きるって結局は楽しいんだよ。

 

帯に書かれているこの言葉。胸を張って言える人生を歩んでいきたいと、改めて感じた一冊でした。