「私とは何か」平野啓一郎の分人をテーマに議論した。

【連続投稿708日目】

 

以前、分人(ぶんじん)について以下の投稿をしました。

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分人。ぶんじん。

「私とは何か」(平野啓一郎 講談社現代新書 2012年)で提唱された考え方です。

 

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昨日の読書会で初めてこの言葉を聞きました。そのため本を読んだ直接の感想を述べることはできません。聞きかじった内容となりますので齟齬があるかもしれません。本を読んだら修正していきます。

 

分人とは。

 

そもそも本当の自分というものは存在しない。

接する相手やコミュニティに応じて、自分が変わる(会社組織での自分、家族での自分、サードプレイスでの自分・・・)。

それぞれの分人の集合体が、自分、となる。

 

確かに、会社の上司、家族、友人に対する接し方が全く同じではないですよね。おもっ苦しい鎧をかぶらないといけない状況もあれば、鎧を取ってリラックスするときもあります。

 

どの分人がよい、悪いということではありません。すべてをひっくるめて自分なので、その時々で主人公になりうる分人がいます。「あ、今日は分人Aが良く頑張ったな」自分を客観視したらこう思えることでしょう。

 

生活している環境が変わったり、ライフステージの変化で、分人の種類も当然変わります。分人の内容が変わることは決して悪いことではなく、むしろどんどん変わってよいと思います。

 

TPOに合わせて顔を変えていいんですよ。無理してすべて同じ顔である必要はありません。そうしないと息詰ってしまいます。

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本日開催した読書会で、この本を課題図書としてディスカッションしました。

参加者共通していた感想は「それでよかったんだ!」でした。

 

今まで本当の自分を隠して、人やコミュニティに応じて顔を変えてきた自分。それは自分の弱さだと思っていたが決してそうではなかった。

堂々と、「分人やってます」と言っていいんだと気づかされた。

 

さらに、様々なコミュニティに所属することで分人ができるなら、分人は多くていいのではないか。ただ、嫌な分人も重要。そこはバランス。

気に入った分人があれば、それを広げていけばいい。

 

こうした意見が次々出てきました。

 

コミュニケーションが苦手だったり、人間関係で悩んでいる人には、本当におススメの本です。