【連続投稿722日目】
3月12日(金)金曜ロードショーで「Fukushima50」が放送されていました。
2020年3月に、コロナ禍で世間が自粛し始めた中、あえて劇場に観に行ったことを思い出します。
内容は言うまでもなく、東日本大震災で発生した、福島第一原発事故について。当時から報道されていた内容に加えて、現場での緊迫感溢れるやり取りが胸に迫ります。
東日本壊滅の危機、と映画文句にありますが、それは決して大げさではない。ぎりぎりのところで踏みとどまったのは、命がけで現場を守った作業員。
津波で、全電源消失した事態に、「想定外」という言葉が東電本店、官邸から発せられます。
そして、最後に渡辺謙扮する吉田所長が「自然を甘く見た。人間は自然をコントロールできるとおごってしまった。」と語ります。
この二つの言葉が、見事に対し比しています。
そもそも「想定外」は、人間の自然に対する認識の甘さそのもの。自分たちがコントロールできる範囲でしか物事を考えられない。
佐藤浩市が演じる木崎当直長が「俺たちは何か間違ったのかな」。
この言葉こそ、犠牲になった22,000以上の方が、今を生きる我々に突き付けている言葉なんだと、そう考えざるを得ませんでした。