最後だとわかっていたなら

【連続投稿744日目】

 

あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら

わたしは もっとちゃんとカバーをかけて

神様にその魂を守ってくださるように

祈っただろう

 

 

「最後だとわかっていたなら」アメリカ人のノーマ・コネット・マレックが1989年に発表した詩の冒頭です。10歳の長男を亡くした思いを、一編の詩に託しました。

 

9.11の際に、誰かがこの詩を配信し世界中に広まりました。

 

後悔先に立たず。

 

いつでも時間はあると思っているから大切なものが後回しになってしまう。緊急性が高いものを優先してしまう。

 

これは先日紹介した「生き急ぐ」(磯部一郎著 かざひの文庫 2021年)でも同じことが述べられています。

 

この詩の最後。

 

「ごめんね、や、許してね、や、ありがとう、や、気にしないで、を伝えるときを持とう そうすれば もし明日が来ないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから」

 

こうしたことばにこそ本当に大切なことが込められています。明日が来ないと考えることで、今日できることを全力で取り組む。感謝の気持ちを伝えるべき人に伝える。そして一日の終わりに、「今日の努力に不足なかりしか」と振り返る。

 

松下幸之助も言っていました。

「人間は大きな運命の流れの中で生きている。その流れに素直に乗るには、まずはその日その日を充実させて生きていくことが大切である」

 

今日一日、後悔せずに一生懸命生きていますか。