【連続投稿日754日目】
事実と真実について、ここ数日投稿しています。昨日この点を考えるニュースが入ってきました。
福島第一原発の処理水海洋放出についてです。
廃炉作業を行う上で、どうしても避けて通れなかった処理水問題。決定は妥当です。
しかし、様々な反応が予想通り噴出しています。
1.汚染水と処理水の違いが認識されていない。
2.そのため、「放射能で汚染された危険な水」を海に流すと勘違いしている人が多い。
3.安全基準を大幅に上回るほど希釈して放出、風評被害が出たら東電が賠償するとあるが、そもそも国、東電が信用できない。
1に関しては、「事実」として全く違うものです。汚染水は原子炉建屋で汚染された高濃度放射性物質を含む水のことです。これを、ALPSという除去設備で処理した水が処理水です。放射性物質のトリチウムを含みますが、トリチウムは雨水、水道水、人体にもごくごく普通に存在しているもの。
また、原子力発電を行っている世界各国でも、トリチウムを含む処理水は海洋放出しています。
この違いをしっかり理解すれば、1、2までは解決できる話。しかし問題は3です。
科学的に事実として正しくても、国や東電が行っていることが信じられない本当にそれが「真実」なのか。ここに、今回の問題があるように思います。
真実を事実にするために、国や東電が丁寧な説明をしてこなかったことは間違いないでしょう。また海外に対しても不信感を払しょくする努力をしてこなかった。そのため今回、中国、韓国、台湾から懸念の声が上がってしまった。
不信感を払しょくするためにも、国や東電はしっかりと説明してもらいたい。
そして、我々は間違った情報に惑わされず、冷静な対応、判断、行動をしたいものです。