新卒教育での一場面で感じたこと

【連続投稿785日目】

 

昨日、新入社員に対するコンサルタントの研修を耳にする機会がありました。その方曰く。

「仕事を4象限に分けてみてください。縦軸ができること、できないこと。横軸が好きなこと、嫌いなこと。一番成功確率が高いのはできること×好きなこと。ここが増えるようにしてください。」

 

これを聞いて、非常にもやもやしました。

組織に属していると、好き嫌いだけで仕事をえり好みなんかできませんよね。特に新入社員であればなおさらのことです。

また、社会経験がない時点で、何ができて何ができないのか。大学までの専攻、経験でしか判断できません。しかも往々にしてそれが会社で役立つとは限らない。

 

その段階で、できること×好きなこと、の領域を増やそうと教えるのが果たして適切なのか。

 

仕事は、やりたいこと、できること、やるべきこと、があります。そのバランスが大事です。その時々でこの3つは変わりますよね。最初は嫌な仕事を押し付けられたと思っても、やっていくうちにそれが楽しくなって、のめりこんでいきいつの間にか人よりも得意になっている領域なんて、いくらでもあります。

 

嫌な仕事もあるだろうが、まずはやってみる。人に聞いたりヘルプを求める。その中で出来ることを少しずつ増やしていく。そして小さな成功体験を積んでいく。それが自信になり、より大きな仕事が来ても、前向きに取り組むことができる。

 

できるかどうかはやってみないとわからない。やる前から判断していたら成長が止まってしまう。

こういう話を私ならします。

 

ただし、個人で仕事するなら話は別。やりたいこと、好きなことだけで良い。それを突き詰めていけばよいと思います。