マイケル・サンデルと利他。

【連続投稿803日目】

 

貧乏な環境から、身一つでのし上がって成功した人の思考には2パターンあるそうです。

まずは、昔の環境に対して理解があるので、今も貧困に苦しんでいる人を助けたい。

これは、共感や連帯意識があると言えるでしょう。

 

そしてもう一つが、自分は頑張って貧困から抜け出したんだ。他の人はなぜできない。こちらは、自己責任、自助努力の世界です。

 

マイケル・サンデルは著書「実力も運のうち 能力主義は正義か?」において、恩師や家族、共同体や国家、生きている時代の恩恵を忘れてはいけない。成功者に人生で運が果たす役割を認識し謙虚になってもらう。と説いています。

 

恩恵を忘れず謙虚になる姿勢。これは利他にも通じますよね。

 

送る、受け取るの関係性が明確になるとどうしても上下関係が生じてしまう。送られるのと同時に受け取っている。その境目があいまいで会ってよい。恩恵を受けているのと同時に、誰かに恩恵を与えている。謙虚にそう思うことが、コロナ禍で分断されつつある社会においては大事なのではないでしょうか。

 

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