オリンピックとダーウィンの海

【連続投稿862日目】

 

マーケティング用語の「ダーウィンの海」。事業化されて市場に出た商品やサービスが、数多くの競合と戦い、淘汰されていくプロセスのことです。自然淘汰されるのが進化の本質だと説いたダーウィンの考えが由来となっています。

魔の川、死の谷を越えてようやく市場に投入されても、そこには数多くの競合が待ち構えています。競争優位性を構築し、ライバル企業に勝たないと生き残れません。

 

この言葉を思い出したのが、オリンピック中継を見ながらでした。決勝で勝てば金メダル、負ければ銀メダル。3位決定戦で勝てば銅メダル、負ければ4位。金と銀、銅と4位の間には、恐ろしいほどの差があります。

 

国内の競争に打ち勝ち、世界の強豪相手と戦って勝ち残ったもののみが手にできるもの。そうやって勝っていく者がいる競技は、次世代を担う若者にも良い影響を与えるのは間違いありません。

 

ものすごく冷めた見方かもしれませんが、今テレビの向こうで戦っている選手は、「ダーウィンの海」から抜け出そうとしている状況とついつい重なって見えてしまいます。

 

こういう見方もあるんだなと、気づいている今日この頃です。