出前館元社長のセミナー聴講

【連続投稿1090日目】

昨日、株式会社出前館 前代表取締役社長 中江利江様の中小企業セミナーを聴講しました。
 

ポイントは4つ。

 

1.自社のビジネスモデルを明確にする。なんのためにやるのか? 経営者はこの点をしっかり考えること。

 

2.ターゲットとなる市場を把握し、目標を数値化すること。出前館はコロナ銘柄と言われている。ただ
必ずしもそうとは言い切れない。20年前から、会社の目的として デリバリーが今後必須だと考えていた。外食市場は1997年29兆円がピーク。その後25兆円まで縮小 している。

縮小理由は2つ。
(1)29兆円の時、外食産業は70万店舗。これはかなり飽和状 態。適正は45万店舗と言われていた。
(2)人口減少。

日本の飲食店はおもてなし精神が強い。これは否定されることではない。しかし出来立てを食べてほしい意識が強く飲食店といえばイートイン、店内での飲食から発想が抜け出せなか った。飲食店は雨なら売り上げが落ちる。しかしデリバリーは雨の日ほど売り上げが伸びる。イートインとデリバリーの二本足打法が必要だと訴えていた。コロナでようやく宅配の重要性が認識されたと考えている。

 

3.生産性を上げるためにDXをを活用する。デジタル化とDXは違う。出前館のビジネスモデルはDXそのもの。

 

4.相乗効果のある相手を見つけて、組む。出前館も、創業当初ピザチェーン店に営業をかけても見向きもされ なかった。しかしマイクロソフトと連携することで契約を結ぶことができた。


コロナでデリバリーが伸びたことは事実ですが、20年前からデリ バリーに目をつけていた先見性は大いに学ぶ点がありました。