失敗の本質の裏側

【連続投稿1181日目】

 

「『失敗の本質』を語る。なぜ戦史に学ぶのか。」

 

言わずと知れた組織論の名著「失敗の本質」が描かれた舞台裏、エッセンスをまとめた本です。

 

野中郁次郎さんの思想のバックボーン、研究の試行錯誤など興味深く読ませていただいています。

 

現場の科学、人間の科学、人間の行動理論などの記述は、中小企業診断士の1次試験「企業経営理論」に出てくる内容そのもの。久々に聞いた提唱者と理論に懐かしさを感じました。

 

現場作業の標準化の礎となったフレデリック・テイラー

管理過程論のアンリ・フィヨール。

人間関係論のエルトン・メイヨー。

ダグラス・マグレガーのX理論、Y理論。

連結ピンでおなじみ、組織行動論のリッカート。

などなど。経営学の流れを一通り解説しています。

 

人間の本質っていつの時代も変わらない。では組織は?変わるチャンスはいくらでもあるのに、そこに根付いている組織風土はなかなか変わり様がない。逆に柔軟に変えられる組織についても、失敗の本質からしっかりと学ばないといけないと思いながら、読んでいます。