ざしきわらしを堪能しました。

【連続投稿1298日目】

 

柳田国男遠野物語は、民俗文学の先駆けと言われています。

 

ja.wikipedia.org

 

この中に収められている、「ざしきわらし」が絵本のなっており、それを題材にして読書会を開催しました。

果たして、「ざしきわらし」がどう議論されていくのか。皆さんの感想から話が盛り上がるのか、不安でした。

 

しかしふたを開けてみると。福島や宮城在住の方がいたおかげで、東北地方の民俗的な話を交えて感想を話してくれたり、絵から様々なヒントを得ることができたり。「絵本は必ずハッピーエンドになるようにできている」と参加者がコメントして、そうやってみると、途中はかなり不幸な話がちりばめられていますが、最後は確かにハッピーエンドになっていたり。ところどころ差し込まれている猫の絵やキノコが何かのメタファーになっている、と盛り上がったり。

 

想像以上に話が弾みました。

 

言葉だけ読んでいては気づかない、絵が訴える深い背景を楽しむ、これぞ絵本、といった楽しみを味わうことができました。

 

大人こそ、絵本を読んだほうがよいと、改めて確信した次第です。