吉田松陰の言葉から雑感

【連続投稿1405日目】

 

「大事なことはなにをどう手に入れるかではなく、どんな気持ちを感じたいかです」

(「覚悟の磨き方」池田貴将著 2013年)。

「例え豪邸に住んだとしてもその人の気持ちがすさんでいるなら、それは貧しい人生。」と続きます。

 

豊かか貧しいかの判断基準を、物に求めるか、心に求めるかでこの考えに対する賛否が分かれるでしょう。どちらがいいかを押し付けるつもりはありません。

 

この「どんな気持ちを感じたいか」はコーチングセッション中、クライアントに聴くようにしています。気持ちが高まるか、そうでないかでその後の行動に変化があるからです。自発的に動けるかどうかは気持ち次第と言っても良いでしょう。

 

豪邸に住むことで、何を得られますか。そこに住んでいる気持ちは?

こうした質問(もちろんこれだけではありません)をすることで内面に迫っていきます。

 

物があふれている今よりも、吉田松陰のような考えをもってその影響を受けて生活していた幕末の人たちのほうが幸せを感じてしまうのは、やはりものだけでは得られない心の豊かさが、今よりもあったからなんだろうなと感じてしまいます。