秩序の外に出てみよう。

【連続投稿1454日目】

 

秩序から逸脱したところに、人生のリアリティがある。

誤解を恐れずにシンプルに言うと、現代思想の根底の考え方だそうです。

 

別に、秩序を破壊するとか、暴走するとかそういうことではなく、自分自身が守るべきルール、主体的、能動的な思いというのがある。一方で人は一人では生きられない。必ず他者との関係で成り立っている。他者に主導権があり受動的にならざるを無い場面もある。能動的な自分だけでなく受動的な自分も絡み合ってこそ人生。

 

千葉雅也さんはそのように解釈しています。

 

たしかに、秩序だった社会だけであればクリエイティビティなものは生まれない。「盗んだバイクで走り出す」くらい秩序の外に行くくらいでないと、面白い人生は遅れないのかもしれません。

 

どうも今はリスクを過大に気にしすぎている傾向があるように感じています。パノプティコンではありませんが、世の中の相互監視が強まり、安全側に行き過ぎている。

 

哲学的な観点からも、日本でイノベーションが起きない背景がよく見えてきます。