もはや想定外と言っていられない。

【連続投稿1499日目】

 

「あり得ないことは起こる、あり得ないと思うことが起こる、思いつきもしないことさえ起こる」

 

想定外、想定外、と言っていても、どんなことでも起こってしまうことは「100年に1度」と言われる事件、事故、災害が毎年立て続けで起きている状況を振り返ると、もはや想定外と言ってもいられません。

しかし、どんなに事前に準備して想定したところで、考えが及ばない、気づかない領域も残ります。そこを安易に想定外と言っていいのかは違和感があります。

 

1.本当に事前に準備をしっかりしたのか。自身の準備不足を「想定外」で逃げていませんか。

2.何かトラブルが発生した時、すぐにリカバリーできる準備ができているか。

不具合を完璧になくすことはかなり難しい。何か事態が発生した時に、最小限で被害を食い止める方策をしっかり考えていますか。

3.仮に想定外だったとして、その教訓を次に生かそうとしているか。

歴史は繰り返すと言いますが、言い換えれば人間は歴史から学んでいないことになりませんか?

目先の効率にとらわれて、歴史から学び、中長期的な視点で物事に取り組むことが薄れているような気がします。

 

7つの習慣で言えば「緊急ではないが、重要である」第2領域。

人工に膾炙した、鉄血宰相と言われたビスマルクの「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

安易に想定外、と口にするのは、自ら愚者だと認めているようなものではないでしょうか。今後予測できない混乱の時代、歴史に学ぶ意義は小さくはないと思っています。