「光の旅かげの旅」を読んで。

【連続投稿1528日目】

 

毎月大人の絵本読書会を開催しています。絵とシンプルな文章で書かれた世界観。おとなこそ絵本を読んで、絵を眺めてじっくりと内省する時間が必要だと思っています。

 

昨日は「光の旅かげの旅」(アン・ジョナス著 内海まお訳 評論社 1984年)を課題本として読みました。最初光と影をテーマにしているので、明るい話と暗い話が同居しているのかと思いました。ちょうど村上春樹の最新作「街とその不確かな壁」(新潮社 2023年)をGW中に呼んでいたので、光と影について先入観があったからかもしれません。が、良い意味で期待を裏切られました。

 

ひとつの事象でも、見る人によって解釈は分かれます。読書会を長年やっていると1冊の本に対してここまで読み方が変わるのかと思うことも多々あります。もとい多々どころではないですね。これが絵と、ムダなことをそぎ落とした文章だけで構成される絵本となるとなおさらです。参加者が全く真逆の解釈をした本もありました。

 

光と影。しかしそれぞれがうまく関連しあっている。なにか人生の深い部分を感じる取ることができた本でした。