謙虚なコンサルティング

【8月16日 連続投稿1974日目】

 

「助けたつもりでもクライアントがそう感じなかったら支援しなかったことになる。」

これは、「謙虚なコンサルティング」(エドガー・H・シャイン著 野津智子訳 EIJI PRESS 2017年)に記載されている言葉です。コンサルが気を付けなければいけない姿勢として、注意喚起しています。

助言好きなコンサルは、相手のためだと思い色々とアイデアや方向性などの施策を提案して、それで満足した気になっている場合が多いのですが、肝心なのは提案で終わりではなく行動してもらえるかどうかだと思っています。行動しないことには変わりませんからね。提案だけで変わるならなんぼでも提案はできます。

以前受けたコンサルが、あまりにも身の丈に合わない提案をしてきたので、途中で打ち切ったことがありました。こちら側の思いや気持ちを全くくみ取らず、自己満足に陥った提案は、今思い返しても、どこをどう解釈したらこんな提案が出てくるのか疑問に思わざるを得ません。

改めてこのフレーズを読んで肝に銘じた次第です。