投資は教養

【3月19日 連続投稿1881日目】

「転換の時代を生き抜く 投資の教科書」(後藤達也著 日経BP 2024年)を読みました。
日経新聞記者だけあって、非常に丁寧にわかりやすく、投資とは何かを解説してくれています。
投資とはズバリ、教養。投資することで、政治、経済、社会、テク ノロジーなど幅広い社会情勢にアンテナを張ることができると述べています。物事を幅広く見るこ とで自分で考えることができるようになる、これが投資の効果というメッセージを受け取りました 。

 

どうしても、「儲かる」「節税できる」ことだけが先走って喧伝さ れているように感じる投資。
そこに違和感を感じていただけに、教養だと言われて目からうろこ状態でした。

 

日本人って括るのもどうかとは思いますが、マクロ的にみるとリス クを取りたがらない人が多いように感じています。
とにかく安全サイドで物事考えるといいますか。必要な部分は当然 ありますが、すべてにおいてその考え方をしてしまった結果が、失われた30年なのかもしれません。成長のため には少々リスクをとってでも攻める場面が必ずあります。

 

30年ひと世代。これから出てくる若い世代にはとにかくリスクを 恐れずに挑戦してほしいと思っています。そのためにも自分もそうした姿勢を見せていく必要があるんだろうなと感じた本 でした。

厚生労働省「こころの耳」より

【3月18日 連続投稿1880日目】

 

カウンセリングで必ず学ぶという、アメリカの心理学者カール・ロジャーズによって提唱された「積極的傾聴」。自らがカウンセリングを行った多くの事例を分析し、聴く側の3要素を提唱したそうです。

 

1.共感的理解

相手の話を相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすること。

 

2.無条件の肯定的関心

相手の話を、善悪、好き嫌いなどの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心をもって聴く。それによって相手は安心して話ができる。

 

3.自己一致

聞き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくいときはわかりにくいことを伝え、真意を確認する。わからないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

                    (参考 厚生労働省「こころの耳」より)

 

カウンセリングでの傾聴とはいえ、コーチングでもそっくりそのまま通じる内容ですね。難しいかもしれないけど、やってみないことにはわかりません。ちょっとでもいいので実践してみたいですね。

裏表がない人はいるのか。

【3月17日 連続投稿1879日目】

 

事には必ず光と影があります。光の部分は誰もが目につく部分。そこだけを見て物事を判断しようとするとたいがいは見誤ります。よく例えられるのが海に浮かんでいる氷。見えているのはごくごく一部で、海面下には表面上の何倍もの氷が沈んでいるわけですね。

 

人も同じで、裏表はだれでも持っているもの。裏表がない人、と表現される素晴らしい方がいますが、本当にそうなのか、と疑ってしまう自分もいます。というのも裏表がない人に出会ったことがないからかもしれません。

 

見るものしか見ない。見たいものしか見ない。見たくないものは見ない。

 

ある人がよく言っていました。見えない部分をいかに見ようとするか。そこに本質が隠されていると。

 
「心がポキッと折れました。次のステージに立つのも怖くなった。でも家に帰ると、今まで変わらず母親としての仕事が待っていた。それが唯一の救いでした。それをやっている内に、また頑張ろうって思えるようになった」安室奈美恵
 
スタート呼ばれる人だって、人間ですから葛藤はあります。人知れず努力もしています。でもそれをむやみやたらにひけらかさないこと。それこそがスターたるゆえんだんでしょうね。

減らない財産って何?

【3月16日 連続投稿1878日目】

 

「私の財産、それは私たちの頭の中にあります」byモーツァルト

 

目に見える財産は、そのままにしていても増えませんし、いつかはなくなってしまいます。それは会社も同じですね。

長年培った頭の中にある知恵や経験は、その人だけが持っている財産です。体験したことは人によって全く違います。少ないなら少ないなりに、それを生かして新しく発想を膨らませることができます。そしてまた行動することで経験を得ることができます。

 

形ある財産だけに目を向けるのではなく、自分の中にある知識や経験、思考パターンなどを財産として認めてみたら、少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

 

減る財産は何か。減らない財産は何か。問いかけてみませんか。

心理的安全性

【3月15日 連続投稿1877日目】

最近「心理的安全性」という言葉をよく耳にします。そもそも定義 は何でしょうか。
心理学用語で、ハーバードビジネススクールで組織行動学を研究し ているエイミー・エドモンドソン教授が概念を提唱しました。
その定義は「チームメンバーひとりひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態」としています。

広く知れ渡るきっかけは、Googleです。2015年「Pro ject Aristotle」というプロジェクトの研究結果として「チー ムパフォーマンス向上のためには心理的安全性を高めることがもっとも重要」と発表しました。

 

様々な価値観を持つ人材が組織の源泉であり、心理的安全性を高め ることが従業員のモチベーション向上、生産性向上、 組織の成長につながる考え方
として、その重要性がますます高まっています。

心理的安全性が低い組織の特徴として
1.無知だと思われる不安
2.無能だと思われる不安
3.邪魔をしていると思われる不安
4.ネガティブだと思われる不安

があげられます。
ある組織の若手社員が、「自分が発現することで先輩方の議論の妨 げになると思うと何も言えません」と話していました。 これはまさに心理的安全性が
低い組織と言わざるを得ません。

皆さんの組織ではどうでしょうか。発言に躊躇するような人がいた ら、黄色信号かもしれません。

何によって覚えてもらいたいか

【3月14日 連続投稿1876日目】

 

私が好きなP・F・ドラッカー。色々と示唆に富む名言がありますが、好きな言葉の一つが「何によって覚えられたいか。その問いかけが人生を変える」です。「非営利組織の経営」が出典かと思います。が色々な本にエピソードとして出ているので、ここは自信がありません。

 

この指摘は非常に重要で、○○だったら○○さん、と認知されるための経験や実績、宣伝方法の工夫など様々な要素が絡み合っています。相手にどれだけ価値を提供できるかで覚えてもらえるかどうかが変わると言っても良いでしょう。

 

皆さんが忘れられない人ってどんな人ですか。その人は、皆さんにどんな価値を提供してくれましたか。

 

この質問を自分に問いかけ続けること。本当にこのやり方で覚えてもらえるか。模索し続けること。その先に、○○だったら○○さん、となっていくのです。

 

 

売上を上げるその先にあるものは。

【3月13日 連続投稿1875日目】

 

「お金は、儲けるために夢中になるものではなく、使うためにこそ、夢中になるべき」

byココ・シャネル

 

どうやって収入を増やすか。どうやって売上を上げるか、これは事業者にとって付きまとう悩みですよね。ただそこで発想が止まってしまうと、手段と目的が逆転してしまいます。

そもそも何のために売上を上げたいのか。収入を増やしたいのか。その先に何があるのか。そこをまずはしっかりと描かないと始まりません。

 

貯めるだけではお金は増やせません。以下に使うか。自分たちが成長するために投資するか。そこがポイントになります。自分の事業を発展させるとそれが世のため人のためになります。自分の事業を通して誰を幸せにしたいのか。まずはそれを起点にして考えると、やりたいことが明確になってくると思置います。