生産現場の改善とデザイン思考

【連続投稿334日目】

 

「丸を書いてそこに1日中立ってろ。そうすれば問題がよくわかる。」

 

トヨタ生産方式を作り上げた大野耐一氏の言葉だと言われています。改善するために、現場の問題点を把握したい場合、現場で1日観察すればたくさん見つかることを例えた表現です。

 

見つけた問題点を抽出し、本質的に何が問題かをみんなで議論する。

議論する際には、みんなの意見に耳を傾け、より良い改善策に落とし込んでいく。

実際に試してみる。

その改善策がうまくいかなければ、さらに問題点を見つけて改善していく。

 

おおよそこうしたプロセスを経て、現場がレベルアップがしていきます。

最近この話をしたら、デザイン思考そのものだと言われました。

確かに「デザイン思考が世界を変える」を中心としたデザイン思考の著書を読むと、似たようなプロセスが書かれています。

 

デザイン思考という言葉がはやる前から、おそらく似たようなことは皆さん体験したことがあるのではないでしょうか。

ただ、こうして理論化するうまさは、さすが欧米です。でも、それになびかず踊らされず、本質を見ることが大切なんですね。

集まり参じて人は変われど、仰ぐは同じき理想の光

【連続投稿333日目】

 

続けることと変わること。

 

続いているから価値がある。続けられないものはやらないほうが良い。

虎屋。常に変わることしか考えていない。「いつも変わらない美味しさ」というのは

変わり続けないと維持できない。

変わることを恐れてはいけない。

 

常に環境が変化している中で、変わり続けないと事業は存続できない。

 

一方で、変えていけないものがある。時代が変わっても普遍的な理念や思い。

判断に迷ったら原点に帰ることができるもの。心のよりどころ。

 

早稲田大学の校歌に、有名な一節がある。

 

「集まり参じて人は変われど、仰ぐは同じき理想の光。」

 

学校の風景だけを描いたものではなく、経営、人生につながる味わい深い言葉だ。

 

冒頭の話は、先日お会いした経営者の言葉だ。

そこからふとこの一節を思い出した。

 

セミナーでの座る位置

【連続投稿332日目】

 

セミナーに参加して、どの席に座りますか。

目的意識の違いによって、座る場所は変わってきます。

前に座る人は、参加意欲が高い人。後ろに座る人はそうでもない人。と言われていますがおそらく近いものはあるのではないでしょうか。

 

講師をしている方が言うには、左前に座る方はやる気が高いとおっしゃっていました。その方が講師をする会場は、入り口が右斜め後方に位置することが多く、入り口から一番遠いところ、つまり左前列に座るからです。

 

もちろん、後ろのほうが全体を見渡せるから、とか目が悪いので前じゃないと見にくい、とかおなかの調子が悪いので入り口に近いほうがいい、などの理由で座る場所を選んでいる方もいるでしょう。それはそれでよいと思っています。

 

せっかくセミナーに行ったのですから、何かを持ち帰りたいという意識があれば、自然とそれに沿った行動を取るようになります。

 

逆に、主催者側から見たら、最前列の方と交流すると会話が弾みやすい、つながりができやすい、ということにもなるかもしれません。

 

こういう視点で参加者を観察すると色々と発見があって面白いと思います。

 

働き方改革と戦う経営者

【連続投稿331日目】

 

先日、とある経営者から働き方改革について伺いました。

 

開口一番「働き方改革と戦いたい」との発言。

その心は、

働きたければ働けばいい。休みたければ休めばいい。仕事をしていると勝負をかける時期が必ずある。そんな時に定時がきたから帰る、という働き方が正しいのか。

従業員は給料を増やしてほしい。であればみんなで頑張って増やそう。だけど休みたいだけ休めばよい。研究職などは、時間で縛られるものではない。

 

核心をついている言葉でした。

残業を減らせ、生産性を上げろ、と声高に叫んでも働き方は変わりません。時間と成果がリンクしていない研究や企画などは、時間で縛られる職種ではありません。

 

ここまで明確に、世間の流れに反論できる経営者。会社はブラックとは程遠く、従業員の皆さんが笑顔で生き生きと働いています。来客には元気に挨拶しています。ひとりひとりが責任をもって仕事に取り組んでいます。積極的に資格取得を奨励しています。辞めたければいつでもやめていい、門は開かれていると言いながら、離職率はかなり低いそうです。

 

これこそ働き方改革ではないでしょうか。

学生との対話。

【連続投稿330日目】

 

「大人と子供の間に線を引かない。」

 

ナルニア国物語の作者 C.S.ルイスの言葉です。

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%9B%BD%E7%89%A9%E8%AA%9E

 

昨日は地域課題を解決するためのゼミに参加してきました。小田原市長がSDGsの取り組みについて講演する内容でした。

参加者の大半は社会人ですが、運営スタッフとして大学生が少なからずいました。

そもそも社会人が多いゼミに学生で参加する時点で、問題意識は相当高いと思いますが発言や行動に現れています。

昨日のセミナーは、企画から市長との折衝、当日の運営まで学生が行ったそうです。

個別に話をしていても、軸がしっかりしているために会話が弾みます。

 

逃げ切り世代の社会人よりも、はるかに問題意識は高いです。

 

学生の意見にしっかりと耳を傾け、対等な目線で議論できる環境は、お互いにとって得るものがあります。

 

まさしく、インクルージョンです、

 


 

インクルージョンとダイバーシティと。

【連続投稿329日目】

 

昨日は、インクルージョンについて書きました。
では、ダイバーシティとの違いは何か。

ダイバーシティは多様な人材が集まっている状態。インクルージョンは多様な人材が集まり、相互に機能している状態。

多様性を認めるのがダイバーシティ。個々の人を活かすのがインクルージョン。

女性の活用、定年延長、外国人の採用など労働力の多様性を認め(ダイバーシティ)、個々人の能力を活かす評価制度、提案制度、組織一体化のチーム編成などに取り組む(インクルージョン)。

 

なるほど、このように考えたら違いが腑に落ちます。

 

ただ、難しく考えることはないです。みんな違って、みんないい。

 

出口治明さんが言っています。

「人間にとって一番大事なのは全ての人は顔も考えていることも感じ方も全く違うという事実を知ることだと思っています。人は全員異なっている。世界における最大の真実は社会の実相はまさにダイバーシティだということです。それがわかれば人間にとって価値観の押し付けほど嫌なことはない。」 

 

ロンドンの幼稚園では、入園してすぐに教わることがあるそうです。

お互い向かい合って顔を見つめあい挨拶をする。それを多くの人と繰り返す。

そこで先生が、「同じ人はいましたか」と聞く。「いませんね。誰一人同じ人はいません。外見が同じ人がいないのだから、中身もみんな違いますよね」

 

違いがあることを最初に教わるって、素敵だなと思います。

 

インクルージョンの意味

【連続投稿328日目】

 

インクルージョン

 

性別や人種、民族や国籍、社会的地位、障害の有無など、持っている属性によって排除されることなく、生活することができる状態。  

 

かみ砕くとこのような表現です。

誰にとっても心地よく、幸せな社会。おじいちゃんもおばあちゃんも、おとうさんもおかあさんも、若者もこどももみんなみんな、誰もがどんな環境にいたとしても、自分らしく生きていける社会。

 

英語のもともとの意味は、包含された物。そこから転じて、社会に包み込まれて、様々な人が一緒に生活している状態を指すことになったようです。

 

知り合いで福祉法人の理事長が、障害がある人もそうでない人も一緒に生活できる「共生社会」、と表現していました。まさしくインクルージョンです。個人的には、「共生社会」という言葉がしっくり来ています。

 

様々な横文字がありますが、自分の体験に置き換えて翻訳すると腹落ちがしやすくなります。