○○さんだからできるんですよね。は本当か?

【連続投稿707日目】

 

○○さんだからできるんですよね。

 

「半数以上がそう回答しているのを見て、そうじゃない、と悩んだ」

 

昨日参加したオンラインイベントで、スピーカーの方が言っていました。ご自身の経験を踏まえて会社員と起業家のマインドの違いを伝えたセミナーのアンケート結果。多くの人が冒頭のような印象を受けたそうです。

 

確かに、自信に満ちた語り口、やっていることの規模感、取り扱う金額、どれをとってもなかなか普通の人ができなさそうなことばかりです。ただ本質はそこにはないと思っています。

 

○○さんだからできるんですよね。

 

これって、むしろ当たり前なんですよ。だってその人の人生だから。もちろん他の人だって、その人にしかできないことがあるんですよ。少なくとも数十年生きてきた中で様々な経験をしてきているはず。その経験を乗り越えて今があるわけです。それを自分の言葉で発信すれば、「○○さんだからできるんですよね。」となるはずです。いや、なります。

 

分かれ道が何か。それは情報発信だ、とスピーカーは断言していました。

 

どんな些細なことでも、発信すること。そうすれば「○○さんだからできるんですよね。」というポジションを築けます。

 

○○さんだからできるんですよね。

 

と考えるのは、その人の土俵に自分が上がってしまい、その人と自分を比較するからそう思ってしまうのです。

そうではない。自分自身の土俵で勝負すればいいのです。

 

料理が得意な人が、格闘技が得意な人の土俵に上がって、「勝てない・・・」なんて考えることがおかしいですよね。それと同じことです。

 

自分自身が土俵を作る気持ちでいれば、他者と比較して卑屈になることなんてないんです。

 

相対評価ではなく、絶対評価

 

そう感じた昨日のイベントでした。

 

他人のふんどしで仕事をするポイント

【連続投稿706日目】

 

何をやるか、よりも誰とやるか。

 

先日来、他人のふんどしで相撲を取ろう、と言い続けていますが、その基本となる考えは「誰とやるか」です。

 

何か新しい取り組みを始めるとき、誰とやるか、というのは非常に重要なポイントとなります。「何をやるか」に議論や考えが行きがちではありますが、1人でできることは限られています。理想を同じくする人、価値観に共感できる人と一緒に仕事をすることがスピード、課題解決力両面で成功する要因ではないでしょうか。

 

その際に「共感する」ポイントは本当に大事。価値観が合わない人といくら仕事をしてもよい成果は生まれません。お互いが不幸になるだけです。

 

経営者に寄り添う仕事を生業としているので、なおさらですね。

 

共感できる人と、仕事をしていますか?

人の立場になって考えるやり方

【連続投稿705日目】

 

相手の対場になって物事を考えなさい、とよく怒られたものです。言っていることはわかるのですが、あまりにも当たり前すぎてなかなか意識できないことが多く、ついつい自分視点で考えたり、行動したり。そのあと反省したり。その繰り返し、分かる人いませんか?

 

もちろん、当たり前なので意識していない、というのは言い訳にすぎません。それで許されるわけもないです。

 

ではどうするか。

 

自分が考えているサービス、作っている商品を自分が使ったらどういう気持ちになるか。そう考えると良いと言われます。

会社経営だったら、自分の会社に家族を就職させたいか、も大事な視点。

 

自分がお客様になる。大切な人に見てもらう。

 

以前、食品偽装事件がありました。低価格を実現するために廃棄同然のものを混ぜて食肉加工品を作っていた会社。自分自身では決して口にしないだろうその加工品を、大切な家族が食べたらどういう思いになるか。そもそも自分が自信をもっておいしいと言える商品か。自信をもってお勧めできる商品か。

 

そうやって考えたら、もしかしたら偽装は防げたかもしれません。

 

結局、自分や大切な人が受け入れられないことを、他人に押し付けても長続きはしないということです。

 

 

日頃と違うことをあえてやってみよう

【連続投稿704日目】

 

毎日の習慣にさざ波を立てることで、気持ちがリセットされ新しいアイデアが突然浮かんできたり、考えがさえたりしたことはありませんか。

 

例えば、毎日右足から靴下をはく習慣があるとします。これは無意識に右足を出しているわけです。そこで意識して左足からはいてみる。無意識に行っている行動をいったん止めて、そこに意識を盛り込むことで、無意識が刺激される。刺激されることで今まで表に出なかった考えが表出されてくる。

 

こういう効果があるそうです。

 

ラグビーでも有名なルーティン。キックする前のポーズが人それぞれでそこがまた魅力です。キックを成功させるために思い思いの動作を行ってキックします。その流れはおそらく無意識に行っています。無意識でも体が動くように身体知となっています。この状態のものをあえて変えることが妥当かどうかは議論があるでしょう。

 

ただ、今までのルーティンでは感覚に合わなくなってきたのであれば、当然意識して新しい動きを試そうとするはず。これは無意識の意識化。波風立たない水面に、あえて石を放り込む。

 

無意識とまでは言いませんが、惰性でやっているような仕事に、あえて波風を立ててみることで、新しいものが生み出される。

 

無意識の意識化。新たな扉が開かれるかもしれませんね。

今朝の日経新聞より。パクスなき世界。

【連続投稿703日目】

 

2021年2月22日の日本経済新聞朝刊1面。「パクスなき世界」の見出しに書かれていました。

 

「あなたは歴史の転換を傍観するだけですか」

 

日経新聞ですのでアメリカ、中国、民主主義、資本主義というマクロ的な視点での論調ですが、ここではかなり強引に一般化してみました。

・今まで正しいと思っていた価値観が崩れ去った。

・新しい価値観が今後の主流になるのか混とんとしている。

・現状が端境期であり、混乱している状況。

 

となります。

 

昨年から続くコロナ禍で生活者目線でも同様のことが言えます。この点については改めてここで書く必要もないくらい身に染みていますよね。

 

ふと本棚に目をやると「ローマ人の物語 勝者の混迷」が目に入りました。

ハンニバルとの戦いに勝利し、カルタゴを手中に収めた古代ローマ。規模が拡大することにより徐々に共和制のほころびが目立ってきます。改革派と守旧派による混迷の時代を描いています(この混迷を治めたのがユリウスカエサルであり、初代皇帝アウグストゥスとなります)。この混迷を乗り越えてパクスロマーナ(ローマによる平和)を実現していきます。

www.amazon.co.jp

 

そして、もう1冊。「傍観者」と聞くとどうしてもこの本が思い出されます。

 

www.amazon.co.jp

 

傍観者というよりは、広い視点で物事を眺め、観察した若きドラッカー

 

歴史の転換を傍観するなら、ドラッカーのように広い視野、高い視座で物事を見て、聞いて、考え、行動したいですよね。

 

混迷の時代というなら、その時代を楽しみませんか。だって何が成功か、失敗かわからない。つまり正解がない。だったら行動あるのみです。

その仕事は、誰かを幸せにしていますか?

【連続投稿702日目】

 

 

周りから言われた一言で傷つくこともあれば、一生の行動規範になることもあります。

 

「これをやって誰が幸せなの?」

 

ある方が、自分が取組んでいる仕事の概要を資料にまとめて上司に報告しました。上司は資料を一瞥して、言ったそうです。

 

頭をハンマーで殴られた衝撃とはこのことなんでしょう。その方は、仕事としてのアウトプットは出せる。しかし確かに自己満足だったのでは?誰かを幸せにする気持ちは全くなかった、と気づかされました。

 

それ以来、仕事をするときは、自分がやっていることは誰を幸せにするのかを常に考えて取り組むようにしている、と言っていました。

 

上司の突き放すような、しかし愛がこもっている言葉。こんな素敵な言葉を言える上司、最高ですね。

それをしっかり受け止めてその後の行動変容に咀嚼したその方。

 

仕事は世のため人のため。

その視点が欠けていると見抜いて、鋭く指摘した上司。

その言葉を人生の軸に据えて、仕事に邁進する部下。

 

素敵なエピソードを聞けて、嬉しい気持ちになりました。

創造的対話を促す問いかけのヒントが散りばめられた本

【連続投稿701日目】

 

「問いのデザイン」(安斎勇樹 塩瀬隆之著 学芸出版社 2020年)。

 

www.amazon.co.jp

 

工学部を卒業された技術者のお二人が書いたファシリテーションの本です。理路整然と分析された本となっており、読みやすくかつ考えさせられます。

 

第1章 問いのデザインとは何か

第2章 問題を捉えなおす考え方

第3章 課題を定義する手順

第4章 ワークショップのデザイン

第5章 ファシリテーションの技法

第6章 企業、地域、学校の課題を解決する

 

全6章となっていますが、章立てを見るだけでもファシリテーションの流れがつかめます。全体を俯瞰し、分解し、定義し、議論していく。

 

この本で「問い」は以下のように定義されています。

人々が創造的対話を通して認識と関係性を編み直すための媒体

 

創造的対話を促すトリガーとなるのが「問い」。それは問う側も問われる側も答えを知らないもの。

 

ファシリテートすることが多いのですが、この創造的対話を促す問いかけはいつも悩みます。この本からヒントを得たのは、問いの深さです。

・問うためにどれだけの視点が関わるか

・人によって出す答えがどれだけ多様になるか

・仮の答えを出すためにどれだけ時間が必要か

 

深堀すぐにあたり、この本でも因数分解が紹介されていました。複数の要因が混ざった問いは因数分解しないと方向性が定まらない。

例えば「高齢者の健康を支える朝食メニューとは?」という問いかけ。

このまま議論しようとしても深まりませんよね。

・高齢者とは?

・健康とは?

・朝食メニューとは?

 

それぞれの要因に分解して定義しないと本質的な議論にはなっていきません。

 

そして、もう一つ得られたヒント。それは発言していない人を「静かな変革者」と前向きにとらえ、この人を以下に発言してもらうかそれがファシリテーターの技量だ、と言っている点です。

確かに発言していない人は、不満があるのか、不安なのか。何かモヤモヤを抱えているのかもしれません。その方を発言してもらうために、ファシリテーターは味方になる。安心していいんだよと、安心感を与える。そうした働きかけ、場づくりが大切なんだと改めて認識しました。

 

早速実践してみようと思います。