分人主義と安室奈美恵を掛け合わせてみる

【9月14日 連続投稿2346日目】

 

安室奈美恵の生き方と平野啓一郎の「分人主義」を掛け合わせてみました。ちなみに分人主義とは、人は一つの「本当の自分」ではなく、関係性や場面ごとに異なる「分人」として存在するという考え方です。私個人的に非常に気に入っている考えです。

安室ちゃんは、母としての顔、アーティストとしての顔、そして一人の女性としての顔を、それぞれに生き抜いてきました。少なくともそう思われる行動をしてきました。

ステージ上の彼女は、言葉少なに圧倒的なパフォーマンスで魅了し続けました。MCをせず、歌とダンスだけで自分を語る姿勢は、「アーティストとしての分人」が信念を貫いた証です。

安室ちゃんは、それぞれの分人を切り分けるのではなく、静かに共存させながら生きてき反田と思います。分人主義は、そうした多面性を肯定し、他者との関係性の中で「私」を育てていく思想です。安室奈美恵という存在は、まさにその思想の美しい実例だと信じています。

 

安室奈美恵×any=∞

 

これが成立するのも様々な姿を見せながらも一貫して自分を貫いたからこそかもしれません。