8月15日に考える 先の大戦から学ぶこと

【連続投稿146日目】

 

終戦記念日ですね。本日紹介する、戦争に関する本は以下です。

 

1.「昭和16年夏の敗戦」 猪瀬直樹

https://www.amazon.co.jp/昭和16年夏の敗戦-中公文庫-猪瀬-直樹/dp/4122053307

 

1941年4月に入所した総力戦研究所第一期生。官僚27名、民間人8名で構成されていました。年齢はほぼ全員30代半ば。働き盛りの精鋭が各省庁、民間企業の情報を持ち寄り7月から8月にかけて日米開戦の図上演習を行います。結論は「日本必敗」(実際には日本ではなく「青国」と称していました)。実際の経緯もほぼ図上演習通りに進んだといわれています。

 

2.「失敗の本質」 戸部良一 他

https://www.amazon.co.jp/失敗の本質―日本軍の組織論的研究-中公文庫-戸部-良一/dp/4122018331

 

こちらは、組織論としてあまりにも有名なので説明不要でしょう。

 

3.「それでも、日本人は戦争を選んだ」 加藤陽子

https://www.amazon.co.jp/それでも、日本人は「戦争」を選んだ-新潮文庫-加藤-陽子/dp/4101204969/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AF&qid=1565830564&s=books&sr=1-1

 

東大文学部教授の加藤陽子氏が、中高生を相手になぜ日本は戦争をしたのか、を質疑応答形式でまとめたものです。

 

今回この3冊を選んだ理由。それは、戦争の悲惨さを知るだけでは、本当に戦争を知ったことにはならないと考えているからです。

アメリカの経営学者、故ピーター・ドラッカーは「未来を予測することはできないが、すでに起こった未来の断片は見つかる」と言ってます。また、ドイツの初代宰相ビスマルクは「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」と示してくれています。

 

人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」とユリウス・カエサルは著書「ガリア戦記」で述べています。古代から変わらない人間の性(さが)において、多くの人が見たくない現実を勇気をもって見るために、歴史としっかりと向き合うことが求められているのだと思っています。