8月13日 戦争を忘れないための本

【連続投稿144日目】

 

本日紹介する戦争関連本は、以下の2冊です。

 

1.「ミッドウェイ」 森村誠一

https://www.amazon.co.jp/ミッドウェイ-講談社文庫-森村-誠一/dp/4062778734

1942年6月、ミッドウェイ沖で行われた海戦。同島攻略を目指す日本軍を、アメリカ軍が迎え撃つ形で発生。航空戦の結果、日本軍は投入した空母4隻、搭載機約290機を一気に失う大損害を被り、太平洋戦争の分岐点とも言われる戦いです。

この本は、日米二人の青年、その二人が愛を寄せる女性の視点からミッドウェイを描いています。終戦後ミッドウェイで亡くなった主人公の一人を愛する女性のもとに、その戦友が遺品を届けに行きます。その遺品を見た女性に「平和の回復によって新しいものは作り出せる。だが平和も失われた者をよみがえらすことはできない。」と語らせています。

 

2.「野火」大岡昇平

https://www.amazon.co.jp/野火-のび-新潮文庫-大岡昇平/dp/4101065039/ref=sr_1_1__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E7%81%AB&qid=1565671772&s=books&sr=1-1

ご自身の従軍経験をもとにして書かれています。太平洋戦争末期の1944年頃、敗北が決定的となったフィリピン戦線。結核に冒された主人公が部隊から追放されて、原野をさまよう様子を描いています。極度の飢えに襲われた状態で、人がどのような行動を取るのか、眼をそむけずに正対して読み切った記憶があります。