阿波踊りの15000円議論、雑感。

【連続投稿1516日目】

 

阿波踊り、1万5000円「VIP席」物議 主催者「赤字化避けた」

数日前にこの見出しで報じられたニュース。最初見出しだけを見たときに「なんでこの程度の価格で物議なの?」と正直疑問に思いました。内容を読むと、もともと阿波踊りは地元の人たちが気軽に参加できるお祭りであり、観光目的ではない。興行化していることへの不満がどうも根っこにありそうな気がしました。

 

お祭りの趣旨と長年続く伝統と、今後も永続させていくための資金難、人出不足。色々と課題があるかとは思います。ビジネス面から言えば、VIP席を設けて運営の赤字を回避できるならそれはそれで一つの策だと思います。

 

そして、冒頭の感想、「15000円?」について。

VIP席が15,000円なんて、正直なところ全然VIPでも何でもないと思いました。ちょっとしたスポーツイベントだったらこのくらいはあり得る価格です。阿波踊りは無形の観光資源。地元の人が思っている以上に価値があるのではないでしょうか。

海外富裕層向けに設定するなら、送迎込み、高級料亭の懐石料理付きで40万円~50万円くらいの設定にしても十分いけるでしょう。

ようは、ターゲットを誰にするかです。

祭りの永続的な発展のために商業化する選択肢をもっと議論してもよいのではないか。今回そのための「物議」であればよいのですが。価格の高い安いだけの物議であれば、これが「安い日本」の現実かと思い悲しくなってしまいます。