元サッカー日本代表高原直泰氏が挑戦する、沖縄のコーヒー豆栽培

【連続投稿192日目】

 

なぜ沖縄のサッカークラブが、コーヒー豆を栽培するのか?

 

サッカー日本代表で現沖縄SV監督権選手の高原直泰氏の講演に行ってきました。

 

沖縄では観光・ITに次ぐ第三の柱としてスポーツ産業を育てることに力を入れようとしているようです。そこで県が高原選手に白羽の矢を立てました。

2016年に柔道の野村忠宏氏らとの共同出資のもと、自身がCEO、監督、選手を掛け持ちする沖縄SVを設立しました。

 

耕作放棄地をチームとして解決できないか、と思い立ち、将来の選手のセカンドキャリアにもなることから沖縄の農家とともに農業の活性化を図る活動を行っています。

 

沖縄北部にコーヒー豆農家がありますが、栽培がうまくいっていない状況を知ります。そこで、ジュビロ時代のスポンサーで繋がりのあるネスレを思い出し協力要請します。また琉球大学農学部とも協力しコーヒー豆栽培を軌道に乗せようとします。まだ現在は琉球大学の敷地内で栽培された苗を、ようやく畑に栽培し始めたところです。今植えたものは、収穫は2年後。今後は年1万本を植えていく計画で、どうしても中長期的な取り組みとなります。

 

ハワイのコナコーヒーをイメージしているとのこと。沖縄で栽培されたコーヒー豆というブランドと、ネスレに対する原材料供給という両方のアプローチを考えているようです。

 

しかし、冷静な面も持っています。「ただの地域貢献ではうまくいかない。きれいごとではだめ。しっかり稼ぐこと。」という講演結びのセリフにその思いは込められています。チームとしてどうやってお金を稼ぐか、経営を安定させるか。それを問い続け、自社の強みで社会課題を解決できれば、それがSDGsにつながるというスタンスでやっていくことが大切だ、とおっしゃっています。

また、自分たちでできることは限られている。パートナーシップで解決しようとも強調していました。特にリソースが限られる中小企業では重要なアプローチだと思います。

 

示唆に富んだコメントの数々でした。今後の沖縄コーヒー豆に注目です。


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