想定外?いえ経営リスク管理です。

【連続投稿516日目】

 

想定外を想定する。危機察知能力とでもいえばよいでしょうか。事故や企業の不祥事などのニュースを見ていると「想定外」という言葉をよく耳にします。

 

想定外とは便利な言葉ですね。人のせい、天気のせいにできますから。自分達はしっかりと考えたけど、人知を超えた事態が発生したため想定外であり、自分達には責はない。と聞こえてしまいます。

 

想定外を想定するとは、経営リスク管理です。常に先を読みリスクが起きそうなら先手を打って対応する。決断するスピードと行動力が問われます。これだけ時代の変化が激しい世の中ならなおさらです。「もう少し情報を集めて・・・」「様子を見て来月判断しよう」といった結論で終わる会議がなんと多いことか・・・

 

リスク管理ともいえる、想定外を想定することを分解してみましょう。過去の経験の蓄積×その時持っている情報量となります。

過去の経験は成功、失敗両方含みます。たくさん失敗している人のほうがリスクを見積もる際には有効でしょう。成功体験は、それに引っ張られてみなくてはいけない事実を見過ごしてしまう可能性があるからです。

 

その時持っている情報量。これは、過去の文献、歴史、タイムリーなニュース、未来予測に分けられます。幅広く、深い知識があればあるほど良い。「幅広く、深い」が大切です。ひとつの時間軸、偏ったものの見方ではスコープが狭くなります。それでは適切な判断ができません。

 

想定外、とは裏を返せば今まで経営リスク管理をおろそかにしていました、と認めているようなものです。そうならないためにも、経験を積み、幅広い情報を収集したいですね。