ダイバーシティの先にあるもの

【連続投稿787日目】

ダイバーシティなる言葉が、人口に膾炙して久しくなりました。人はそれぞれ違うもの。多様な考え方を認め合う社会、組織。そこか ら多様な発想が生まれ、イノベーションが起きやすくなり、活性化される源泉になる。

 

全く疑いの余地がありません。

 

気をつけたいのは、多様性がある組織でも、組織である以上はひとつの方向に進んでいく必要がある点です。様々な意見、 価値観を集約させて、行動に落とし込む。ここがバラバラですと、 せっかくの多様性も生かすことができません。

 

そこで大事になるのが、理念。何のためにこの組織は存在しているのか。ひとつの進むべき方向性があり、 それに共感したものが集まり、その中で多様な考え方をぶつけ合い 、高めていく。方向性が定まったらそこに力を結集して進む。

 

学生時代、社会の先生が言いました。「多民族国家がひとつにまとまるのが、国歌だ。国歌を歌うことでどんな民族でもその国の国民だと思うことができる。」

今の社会情勢でこの話がどこまで通用するかは疑問ですが、一理あるとは思っています。

 

多様な価値観を認めながらも、集約させてひとつの方向に導くもの 。そこまで考えてこそダイバーシティの議論ができるのではないで しょうか。