京都老舗旅館若女将の革新的なお話。

【連続投稿824日目】

 

長寿は今が続くだけ。一日一日の積み重ねが200年、300年とつながっていく。

 

創業1830年、京都老舗旅館若女将の小野雅世さんのお話を伺いました。

 

京都、旅館、と言えば、どれだけコロナ禍の影響を受けたか、容易に想像できます。お客様が来ないなら、こちらから行こう、と移動弁当販売を始めたり、他の旅館女将と一緒になって、医療従事者へお弁当を提供したり。

八百屋が売れなくて困っている野菜を買い取り、板前が料理して、子供に提供したり。

伝統産業も当然暇になるので、場所を貸してイベントを開いたり。

 

コロナ禍になる前から、生産性向上の取組を行って、総理の前で事例報告されるなど、革新的な取組を続けてきたからこそ、コロナ禍でも新しいアイデアが出て、それを即実行できたのだと思います。

 

「老舗」というステレオタイプなイメージとかけ離れた若女将。当然バッシングも相当あったそうです。しかし伝統に胡坐をかいていては、一日一日が積み重なっても、いずれは崩れてしまう。世の中を読んでその時に合う「求められること」を探す。

しかしそれは、旅館ができることから逸脱しない。

 

外資系のホテルが京都に次々進出しています。どれも日本のホテル以上に伝統様式にこだわっています。しかしそれに負けない本物を提供したい。「それ、ほんまもんですか?」の精神で、京都の良さを追求したい。

こうした思いに溢れた締めくくりでした。

 

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京都に、安心していけるようになったら、綿善旅館にお邪魔したいと思います。