雑草という名の草はない

【連続投稿1520日目】

 

NHK朝ドラの「らんまん」。高知県出身の植物学者、牧野富太郎を主人公としています。ドラマの中ですでに出てきましたが、有名な言葉に「雑草という名の草はない」があります。作家の山本周五郎が戦前、牧野富太郎を取材した際にもこの言葉を聞いたそうです。

雑草だけでなく、雑木林も否定していたそうです。人だってひとくくりに「雑兵」と呼ばれてもいい気はしないですよね。一人一人に固有名詞がしっかりありますから。

 

数年前の朝ドラ「ひよっこ」で、茨城から出稼ぎのために上京した父が行方不明となり、母が警察に相談するシーンがありました。出稼ぎ労働者の行方不明は珍しくなかったのでしょう。警察の対応も適当で、行方不明の父を名前ですら読んでもらえなかった対応に腹を立てた母。「名前は○○です。ちゃんと名前があります!」(確かこんなセリフだったと記憶しています)と警察に詰め寄りました。

 

「雑草という名の草はない」のセリフを聞いて、「ひよっこ」の場面を思い出しました。

 

「世界にひとつだけの花」にも通じるこの言葉。素敵な言葉ですね。