【連続投稿685日目】
組織は戦略に従う。
アメリカの経営史学者アルフレッド・チャンドラー有名な言葉です。
もともとは、企業の規模拡大に伴い意思決定を分権化する、つまり事業部制を取り入れることを、冒頭の言葉で端的に表したものではあります。が転じて社会環境の変化に応じて組織も様々なありかたにかえていくべきだ、というものです。
組織ありきの議論ではなく、会社の方向性をどうしたいのか、そのためにいまのリソースをどう配分すべきか。不足するリソースをどこから持ってくるか。これらを考えて機能的に発揮できる組織体はどうあればよいか。
方向性からブレイクダウンした組織設計が必要となります。方向性がないままに組織論を議論しても、手段の目的化になるだけです。
一方、戦略は組織に従う、と言ったのは、アンゾフでした。
戦略が正しくても、人や組織にフィットしていなければ、やり抜くことができない。
今の組織文化、リソースは尊重しながら現存リソースを最大限に生かそう、という考え方です。
組織構造は戦略に従う。しかし戦略は組織文化に従う。
ミッション、ビジョン
↓
組織文化
↓
戦略
↓
組織構造
こうした理解をすれば、わかりやすいかもしれません。組織文化は尊重しつつも、改革する際の組織構造は、ミッション、ビジョンに従う。