【連続投稿748日目】
サーバントリーダーシップ。最近注目されているリーダーシップ論です。従来の支配型と比較して、「支援型」のリーダーシップで、部下の能力を肯定し、お互いの利益になる信頼関係を築くといったスタイルを取ります。組織のメンバーの能力を最大限に引き出す環境づくりに奉仕する、そういった意味合いも含まれています。ロバート・グリーンリーフ(1904~1990)が1970年に提唱しました。
昨日、日本サーバント・リーダーシップ協会真田茂人理事長の講演会に参加しました。
変化が激しく複雑さが増している時代において、1人のリーダーが全てを支配し、指示し引っ張っていくことがなかなか難しくなっています。そこで、メンバーが持っている能力を発揮し、成果を出してもらうための方法がサーバントリーダーシップ。
真田理事長の言葉で印象深かったのが2点。
1.サーバントになるためには、自分自身のOSを変える必要がある。
スキルは、アプリケーション。対人関係スキル、組織開発スキルをいくら磨いても
根っこにあるOS、つまり人間観、世界観、価値観、哲学が変わらないとダメ。
→OSのバージョンアップ。PCだけでなく人間にも必要。
2.サーバントになるためには、傾聴が必要となるが、人の話を聞くだけが傾聴ではな
い。自分自身に問いかけて、自分自身の「声」にしっかり耳を傾けることこそ、傾
聴である。
自分とは何者か?
自分はどんな経営者でありたいのか?
自分は従業員に対して、どんなリーダーでありたいか?
内なる自分の言葉に耳を傾けることこそ傾聴の要諦。
3.奉仕するのは、ビジョン、ミッションに共感した部下に対してだけ。
共感していない人に対して奉仕すると、それはサーバントにはならない。
自分自身への問いかけについては、聴いた瞬間ゴーギャンの絵が思い浮かびました。
そうか、この絵のタイトルを自分事のように深堀することは、サーバントへの道につながるのか!