【連続投稿36日目】
教科書通りの指標分析が必ずしも正しいとは限りません。
企業の課題解決に沿った経営指標を「作り」、分析、提言することが大切だと思っています。
一例をあげます。
在庫品販売を行っている場合、ある程度の在庫を保有する必要にな ります。
そうした会社に、棚卸資産回転率を基準にした分析で、回転率が低下しているので、在庫
を削減しましょう、という提言では、受け入れてもらえない可能性が大きい。
特に営業出身の社長は、まず在庫削減の提言を受け付けません。
在庫は削減するものではなく、適正化するものです。
「売れない在庫は持たない、売れる在庫はしっかり持つ」
そこで、一定期間(例えば半年など)販売されていない在庫を長期在庫と定義し、長期在庫の推移を管理する。長期在庫÷売上額で長期在庫率の指標で管理しましょう 、という提言は受け入れてもらえる可能性が高くなります。
いくらはやりの戦略論、思考スキルとはいえ、その会社に合わない (取扱製品、事業体など)場合は、おすすめしないようにしています。