【連続投稿107日目】
人口日本一の都市と言えば、東京都ですよね。
ところが、新潟が日本一だった時代があることをご存じでしょうか。
最初聞いたときはびっくりしました。そこで調べてみました。
まずは新潟が1位だった年です。
1874~76年 136万8782人
1882~83年 158万1168人
1887~96年 165万4000人
1868年から1912年までの明治時代のうち通算およそ15年、人口日本一の都市でした。
理由として以下が考えられているそうです。
【1】19世紀までは経済の中心は第一次産業であったため、米を育てるのに適した環境だった。
【2】明治の途中で陸路が発達するまで、運送の主役は長らく「海運」。その中でも代表的な「北前船」という日本海ルートの運送手段が活躍した。この北前船で米を大阪に運んでいた。
他にも、他県との合併(1874年柏崎県)、他県が分離し結果的に1位に返り咲き、といった要因もあるようです。
19世紀の新潟は、日本を代表する一大都市だったのです。
その後、陸路の交通機関が発展していった点、太平洋側で工業化が進んでいった点から太平洋側に人口が移っていったのはここで述べるまでもないことでしょう。
東京一極集中の時代、その成り立ちを知ることで今後のヒントが隠されているように思います。