VUCAの時代に経営者が診断士に求めること

【連続投稿234日目】

 

「VUCAの時代に経営者が診断士に求めること」と題した講演とパネルディスカッションを聴講しました。慶応義塾大学SDM研究科・特任講師 富田欣和 様がお話しくださいました。なるほど、と印象に残った言葉を記します。

 

不確実性=危険ではない。
中小企業にとってはチャンス。固定化された状況よりも混とんとしている。成長や変革が可能。

全体俯瞰と構成要素のつながりを意識して、多視点化、構造化、可視化する思考が必要になってくる。
 
 未来は予測できない。予測できる傲慢さを捨てる。
変化に対応できるよう、組織は固定化しない。上下左右、事象によって即入れ替える。
ビジョンは明確に。しかし組織は柔軟に。権限移譲、ホウレンソウ簡素化。ペーパーレス、事後報告大歓迎。
一人では何もできない、常に学び続ける。
社長は本気で頼りにならないから、会社をつぶしたくなければ勉強しよう!と従業員に言っている。

 

Readinessのために準備する。
Readiness=どんなことが起きても大丈夫な準備完了状態

 

VUCA時代の良き伴走者になってください。

 

最後のフレーズについて、懇親会の場で質問しました。

 

冨田先生が考える伴走者とは、「経営者に社長を変わってくれ、と言われて、すぐにわかりましたと言えるくらい準備を常にしている人」ということ。それくらいの気持ちをもって経営者と向かい合うこと、という覚悟が必要、と仰っていました。

伴走というあり方について、今後の中小企業診断士としての立ち位置の参考になる内容でした。