生産現場の改善とデザイン思考

【連続投稿334日目】

 

「丸を書いてそこに1日中立ってろ。そうすれば問題がよくわかる。」

 

トヨタ生産方式を作り上げた大野耐一氏の言葉だと言われています。改善するために、現場の問題点を把握したい場合、現場で1日観察すればたくさん見つかることを例えた表現です。

 

見つけた問題点を抽出し、本質的に何が問題かをみんなで議論する。

議論する際には、みんなの意見に耳を傾け、より良い改善策に落とし込んでいく。

実際に試してみる。

その改善策がうまくいかなければ、さらに問題点を見つけて改善していく。

 

おおよそこうしたプロセスを経て、現場がレベルアップがしていきます。

最近この話をしたら、デザイン思考そのものだと言われました。

確かに「デザイン思考が世界を変える」を中心としたデザイン思考の著書を読むと、似たようなプロセスが書かれています。

 

デザイン思考という言葉がはやる前から、おそらく似たようなことは皆さん体験したことがあるのではないでしょうか。

ただ、こうして理論化するうまさは、さすが欧米です。でも、それになびかず踊らされず、本質を見ることが大切なんですね。