頭の中に色が思い浮かぶ。素敵な読書体験中です。

【連続投稿335日目】

 

読書しているときに、本の内容からイメージして色を思い浮かべることがあります。
例えばジョージ・オーウェルの「1984」を読んでいるときは、一貫して頭の中が黒になっていました。
 
この本は、常に夜のシーンでも、雨の場面でも青と白が頭の中を占めています。このような読書体験も珍しい。
 
「旅する木」

https://www.amazon.co.jp/旅をする木-文春文庫-星野-道夫/dp/4167515024

 

星野道夫さんは、冒険家、写真家としてアラスカに1978年から在住。96年に番組収録でロシアに宿泊中、ヒグマに襲われて亡くなりました。

この本は、アラスカでの生活や、先住民とのふれあいなどについて物静かに書かれたエッセイ集です。

 

雪、空、太陽、オーロラと原色があふれるアラスカのイメージ。しかし、どうしても頭の中は、どのページをめくっても青と白が浮かんできます。そしてときどきミントガムをかんだような爽風が、脳をすり抜けていきます。

 

読了していませんが、この感覚をいつまでも味わっていたい。そう思わせる本です。