食わず嫌いにならない読書体験。

【連続投稿471日目】

 

「世の中にいろんな食べ物があるように、本は食べてみないとわからない。毎日毎日、すごい数の本が街の書店に並び、図書館にもすごい数の本があるけれど、世界中の食材と料理の数を見て、その数に驚いて食べるのをやめる人がいないように、本と接するというのは、とてもフィジカルなことなんです。(中略)だから読書も「食読」のようなものなんです」(「多読術」松岡正剛 2009年)。

 

読書を食事ととらえるこの表現には、唸ってしまいました。確かに数多ある食材を目の前にしても、拒絶反応は起きません。むしろどれも食べたくなってしまうものですよね。

 

本も同じ。この領域は苦手だからと言って手に取ろうとしないのは非常にもったいない。今までの自分はそうした傾向にあったので、今年は「今まで読んだことがない作家の本を読む」ことを目標に掲げています。

 

読書=量×質に分解されます。

 

量=読んだ冊数×1冊を繰り返し読んだ回数

質=ジャンルの幅×一つのジャンルの深さ

 

と考えると、今年の目標はジャンルの幅に重点を置いているとも言えます。

 

様々な料理を食わず嫌いせずに食べている、というと大げさですが「食読」というからには、食わず嫌いにだけはならない。

また一つ、新たな読書の楽しみ方が加わりました。