【連続投稿567日目】
本を売っているお店、書店と本屋。正式には書店、本屋のほうがカジュアルで話し言葉、という解釈があります。
「店」の語源は「見世」であり、商品を陳列する棚なので、書店は商品を並べる空間。「屋」は人を指すことば。本屋は本を扱う人を指す。
語源から解釈する説もあります。
私は、こう考えました。
書店。
ショッピングモールなどに入っているチェーン店。中型~大型店が中心。取り扱う本の冊数は多いが、そこに人と人との交流はほとんどない。
本屋。
地域に密着した独立店。もしくは独自性がある取り組みを行っていたり、取り扱う本に特殊性がある。本を通じて人と人との交流を大事にする。小規模店が多い。
もちろん、書店でもそこで働いている方は、本に対する愛着はあるでしょうし、お客様との交流を楽しむ方もいるでしょう。そこは否定しません。ここではあえて切り分けてみました。
どちらが良い、悪いということでもありません。書店はよく使います。むしろ本を買う機会は書店のほうが圧倒的に多い。でも本屋も好きです。本屋は、むしろ人に出会うために使います。本を通して人と人が出会う場所だからです。そこでは本が触媒になっています。
私は、本好きに悪い人はいないと思っています。だから本屋で出会った人も悪い人はいない。きっと本屋には、そうした人を惹きつける何かがあるんでしょうね。